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2020年8月15日土曜日

▼ベートーヴェン:ソナタ31番第2楽章中間部、版による違い

ベートーヴェンのピアノソナタ第31番、第2楽章の 2ラウンド目の練習はわりと順調に進んでいて、楽譜を見ないでも練習できるレベルの「暗譜」はできた ♪

が、指が迷わずに動くレベルには至っていないので、もう少し弾き込みが必要である。テンポも少し上がってきた。…のはいいのだが、その分ミスも増えているかも…(^^;)。




今回は、楽譜を見ながらお手本演奏(ギレリス)を聴いて気がついたことをいくつか…。

まず「A+B+A」という大まかな構成の A 部分(↑)について。

一つは、やはりスタッカートとスラー(レガート)の弾き分けが不十分、というかちゃんとできてないこと。

もう一つは、2回目の A 部分で rit. を見逃していた…(^^;)…ということ。ここのニュアンス(遅くするタイミングや分量?)が難しい。少しお手本の真似をしてみるか…😓


B 部分(↓)については、フレーズの切れ目(47小節目)の ff   sf  がうまくできていないこと。それと、ペダルも感覚でやっていたので、楽譜通りにはできていない。




ところが、この部分は楽譜(版)によって微妙に異なることを発見した。

実は、練習には古い Peters版を使っているのだが、上の楽譜イメージは(スキャンが面倒なので…(^^;)…)IMSLP からダウンロードしたものを使っていた。編集者は Heinrich Schenker という人。その二つが違っていたのだ。

ついでに今年の始めに購入した Henle 版を見てみたら、これも少し違っていた。IMSLP に古い(1976年)Henle 版があったので、それも含めて並べるとこんな感じ(↓)。




違いは、1拍目についているのが sf  か  ff  ということ。それと、ペダル記号の位置が 1拍目か 2拍目かという違いである。

"Schenker" と "Henle(1976)" は同じである。ついでに言うと、ブラームス編集版とハンス・フォン・ビューロー編集版は "Peters" と同じだった。

細かいところでは、"Peters" だけがフレーズの範囲が 1拍目まで伸びている。


今のところ、私の課題は左手の「E♭-F」の両方が強い音( sf  or  ff  )になってしまっていることなので、まずは「E♭」を小さな音で弾くことだ。

1拍目を sf にするか  ff  にするかは、私の力量ではあまり差がないのかも…(^^;)。強い音で弾くという意識でいいのかも知れない…。

ペダルはフレーズから考えると、2拍目だと思うのだが…、まぁ、試してみよう。

あと、ウチのカミさんの指摘によると、その前の小節が速くなっているらしい。

…といったことを昨日から始めている。ゆっくりしたテンポだと何とかなるのだが、早い(本来の)テンポの中でコントロールするのはかなり難易度が高い…(^^;)。


ところで 8月の練習メニューだが、第2楽章が意外に進みが早かったので、後半は「第1・第2楽章を通して(ミスせずに)弾けること」を目指してやってみようかと思ってる。

第1楽章の方も 1回通して弾くだけだと、何となくだんだん下手になっているような変な感覚に襲われている…(^^;)?…ので、もう一度丁寧に、ミスの多いところを中心に練習してみようと思った次第…。

まぁ、8月末までまだ 2週間あるので、もう少しは上達するだろう…😊。



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《練習記録》


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