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2020年4月19日日曜日

「世界初録音」の現代ピアノ曲を探そう!♪

少し前の記事《クラシック嫌いは「前衛音楽」と「同曲異演」のせい?》を書いているときに、はたと思いついたことがある。この部分(↓)である ♪

「録音はされていないが楽譜だけがひっそりと存在している20世紀以降に書かれた名曲…そういうのを片っ端から、気骨のある演奏家たちに録音してほしいものだ」

新しい「現代ピアノ曲」を見つける方法として、「世界初録音」の CD を探すという手があることに気がついた…ということ…(^^;)♪




上の絵は昨年8月のニュースリリースで、川上昌裕さんの「世界初録音」 CD の発売を知らせるもの。それをブログに書いた(↓)のだが、その時点で CD が出てなかったので、実はまだ聴いていない。…ことに今になって気がついた…(^^;)。

《カプースチン/ピアノ作品全曲録音 1集・2集を聴いて感じたこと》

リリース記事はコレ(↓)。

✏️カプースチンピアノ作品 全曲録音プロジェクト 第3弾!全曲、世界初録音!


で、今 Spotify でこの CD(↓)の「ピアノ協奏曲 第5番 作品72」を聴いているのだが、なかなか好きかも知れない。ガーシュウィンなんかに比べるともう少し耳に優しくて、ややポピュラー音楽的な感じもあるかも知れない。

<カプースチン ピアノ作品全曲録音Ⅲ>ピアノ協奏曲 第5番、六重奏曲、他




そういえば、去年の末くらいから、ピアノ作品の「世界初録音」の記事をいくつか見かけた覚えがある。そのうち聴くか…とおもいつつ今日に至る…(^^;)。

記憶を頼りに探してみた。すぐに全部は聴けないので、これから聴くための備忘として、以下にメモしておく。


一つ目、アレクサンドル・タロー(Alexandre Tharaud)が自ら委嘱した3つのピアノ協奏曲。作曲・録音時期は 2012年〜2017年。3人の作曲家の名前は初めて知った。


Contemporary Concertos



【収録曲】
  1. ハンス・アブラハムセン(1952-):「レフト・アローン」(左手と管弦楽のための)(2015年作曲・2016年録音)
  2. ジェラール・ペソン(1958-):「ピアノと管弦楽のための色あせた未来への歌」(2012年作曲・同年録音)
  3. オスカー・ストラスノイ(1970-):「クレショフ」(ピアノと室内オーケストラのための)(2015-2017年作曲・2017年録音)

【出典記事】
✏️世界初録音!アレクサンドル・タローが3人の作曲家に委嘱したオーケストラとピアノのための作品集『コンテンポラリー・コンチェルト』(2019年12月06日)


2つ目は、デンマークを代表する現代作曲家ベント・セアンセン(ソレンセン)の3つの協奏曲集。ソロ楽器はピアノとクラリネットとトランペット。

ピアノ協奏曲「ラ・マッティーナ(La Mattina)~ピアノとオーケストラのための」はレイフ・オヴェ・アンスネスに献呈されたもので、この CD のソロはもちろんアンスネス。


Bent Sørensen: Concertos



【収録曲】
  1. ベント・セアンセン(1958-):ラ・マッティーナ~ピアノとオーケストラのための(2007-2009年作曲・2019年録音)
    1. 第1楽章:レント・ルグブレ
    2. 第2楽章:ルミノーソ - クオジ・アレグロ
    3. 第3楽章:レント・ミステリオーソ
    4. 第4楽章:アンダンテ
    5. 第5楽章:プレスト
  2. セレニダード~クラリネットとオーケストラのための(2011-2012)
  3. トランペット協奏曲~トランペットとオーケストラのための(2012-2013)

【出典記事】
✏️世界初録音!アンスネス、フレスト、ヘルセットがソロを務めたベント・セアンセンの協奏曲集(2020年02月19日)


なお、このピアノ協奏曲は YouTube でも聴ける。

♪ Bent Sørenson ~ La Mattina


もう一つは現代曲ではないが、日本人若手ピアニストも頑張っているという意味で…。

チャイコフスキーの交響曲第5番第3楽章をフェインベルクがピアノ編曲したものと、阪田知樹自身が編曲したラフマニノフの歌曲2曲の「世界初録音」が含まれる。

他にも、バラキレフの《イスラメイ》などの超絶技巧を要する曲が並んでおり、意欲作のアルバムと言っていいだろう。


イリュージョンズ (ILLUSIONS / TOMOKI SAKATA)



【収録曲(世界初録音のみ)】
  • ピョートル・チャイコフスキー(1840-1893)(サムイル・フェインベルク(1890-1962)編曲): 交響曲第5番 ホ短調 作品64より第3楽章「ワルツ」 
  • セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)(阪田知樹編曲):私は彼女のもとにいた 作品14-4
  • ラフマニノフ(阪田知樹編曲):ヴォカリーズ 作品34-14

【出典記事】
✏️世界初録音曲収録!阪田知樹が自ら選曲した超絶技巧ピアノ作品集!『イリュージョンズ』(2020年02月05日)


とりあえず、これまでにカプースチンとオスカー・ストラスノイの「クレショフ」を聴いてみた。カプースチンのピアノ協奏曲第5番はちょっと気に入った。「クレショフ」の方はまだよく分からない…(^^;)。

まぁ、少しずつ聴いてみることにしよう。外出自粛生活の楽しみとして ♪



【関連記事】
《クラシック嫌いは「前衛音楽」と「同曲異演」のせい?》

《カプースチン/ピアノ作品全曲録音 1集・2集を聴いて感じたこと》

《雨の日曜日…現代ピアノ協奏曲など聴きながら…》


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