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2020年4月18日土曜日

心に染みる現代の「プレリュードとフーガ」Howard Skempton ♪

Norman Lebrecht さんのブログ "Slipped Disc" の昨日の記事(↓)には共感した。そして、Howard Skempton という素晴らしい作曲家を教えて戴いて本当にありがとう…(^^)♪

ハワード・スケンプトン(↓)の "24 Preludes & Fugues" は本当に心に染みた。レブレヒトさんの言う "something to take me to a different angle of contemplation" が確かにある。


Howard Skempton


レブレヒトさんの記事にはこんなことが書いてある。

この "isolation"(孤立)つまり外出自粛 "Stay at Home" の時に当たって、よく知られたクラシック曲を "relax"(とか癒し?)のために流すのはいいのだけれど、もっと違った、例えば「瞑想の違う側面」に連れて行ってくれるような何か(音楽)を探したい…。

そこで、紹介されているのがこの Howard Skempton の "24 Preludes & Fugues"(2019年)。下の記事に簡単な紹介と YouTube 動画の埋め込み(CD1枚分聴ける)がある。

✏️LEBRECHT LISTENS | Howard Skempton Offers A Different Angle Of Contemplation For Times Of Isolation

※YouTube でも聴けるが、この埋め込みで直接聴いた方が広告がなくていい…(^^)♪


元の CD(Orchid Classics から今年の2月に発売されたばかり)はコレ。弾いているのはイギリスの William Howard というピアニスト。

Howard Skempton: Piano Works



収録曲:
  • 24 Preludes & Fugues
  • 3 Nocturnes
  • Reflections: No. 1〜No. 11
  • Images(20曲)


ハワード・スケンプトン(Howard Skempton)について軽く調べてみた。

1947年10月31日にイギリスの  Chester に生まれた。作曲家&ピアニスト&アコーディオン奏者& music publisher。1967年からロンドンで Cornelius Cardew に学んだことで、"a musical language of great simplicity"(非常に単純化された音楽言語)を発見する。

ピアノ、アコーディオンのソロ曲を中心に 300曲以上(ピアノ曲は 100曲ほど)の作品がある。どれも、短くてシンプルなもののようだ。この小品の作品群を、本人は "the central nervous system" と呼んでいる。

もちろん、オーケストラや室内楽、声楽などのための作品も多数ある。ピアノ協奏曲も1つある。→ List of compositions by Howard Skempton(Wikipedia: 英語)


彼の音楽の特徴は "stripped-down, essentials-only choice of materials, absence of formal development and a strong emphasis on melody"。つまり、極限まで削ぎ落として、本質的なものだけを取り出した、旋律を強調したような音楽…。でも「ミニマル」とは違う…。

まぁ、自分で聴いて感じるのがいいと思う…(^^)♪


調べ始めて、記事や音源の多さにちょっとびっくりしている。レブレヒトさんでさえ、初めて知ったという作曲家らしいのだが、知る人ぞ知る作曲家なのかも知れない。

以下の文献(ネット記事)はあとでちゃんと読もうと思っている。英語なので、一度には読みきれない…(^^;)。

✏️Howard Skempton: 24 Preludes and Fugues (Orchid)

✏️The Piano Music of Howard Skempton(The Cross-Eyed Pianist)

✏️Howard Skempton(Oxford University Press)

✏️Howard Skempton(Wikipedia: 英語)


上に紹介されているソロ・ピアノ曲全部と後述のピアノ協奏曲と、いくつかのソロ曲を聴いた範囲で言うと、個人的には「プレリュードとフーガ」が一番好きだ ♪

唯一の難点?は短いこと。もう少し聴きたいと思う前に曲が終わってしまう…(^^;)。ぜんぶ合わせても 23分ほど、短い曲は 40秒ほど…。

ただ、曲のあいだにある "pauses"(間:ま)にも何かを感じさせるものがある…"as telling as the sound" ということなんだろうとも思う。

《現代ピアノ曲🧡》のお気に入りに入れておくことにする ♪


ちなみに、ピアノ曲はアマチュアでも弾けるくらい簡単(技術的には…)だそうなので、ちょっと弾いてみたい気もする。…が、昨年出来たばかりの作品なので、楽譜はまだ出版されてない? 3月に Oxford University Press から出版されるという情報もあるが、見つからなかった。


おまけ。ピアノ協奏曲があるというので、YouTube(楽章別だが…)で探して聴いてみた。こちらはまだよく分からない…というのが正直な感想。

♪ Piano Concerto (Version for Piano & String Quartet) : I. — など


元の CD は下記。「弦楽四重奏+ピアノ」(Ensemble 360 + Tim Horton)の演奏。

Howard Skempton: Chamber Works





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