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2019年4月6日土曜日

2021年クライバーンコンクール審査員長は女性指揮者 Marin Alsop

ずっと先の話ではあるが、2021年の第16回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールの審査員長に女性指揮者のマリン・オールソップ氏が就任したというニュースがあった。

コンクールでは、ファイナリスト 6人の演奏するピアノ協奏曲の指揮者(オーケストラ:Fort Worth Symphony Orchestra)も務める。

✏️2021年審査委員長にマリン・オールソップ氏=クライバーン・コンクール




最初にこの記事を読んだとき思ったのは、ファイナルで指揮をしながら審査も出来るのだろうか?という疑問。指揮者として、リハーサルなどでコンペチタと意見交換などもするだろうに…。

…で、クライバーンコンクールのサイト "2021 CLIBURN COMPETITION" を見ていたら、こんな説明(↓)があった。

As chairman, she will consult on the jury selection process and set the tone and mandate of the jury; but she will abstain from voting throughout the Competition, except in the case of a tie after the Final Round.

意訳:審査員長として審査員の人選や審査の方向性を決めていくが、コンクール全体を通じて投票はしない。ファイナルの審査結果が同点になったとき以外は…。

安心した…。まぁ、私が心配するようなことではないが…(^^;)。


ところで、このマリン・オールソップ(Marin Alsop)という指揮者、なかなか凄い人物のようだ。それにちょっと面白い。

凄いところ。ジュリアード音楽院(ヴァイオリン科)博士号取得のあと、1989年にタングルウッド音楽祭クーセヴィツキー賞を女性として初めて受賞し、レナード・バーンスタイン、小澤征爾らに教えを受けた。

また、2005年にボルティモア交響楽団の音楽監督に就任することで、アメリカで初めてメジャー・オーケストラの音楽監督を務める女性指揮者となった。

3つのオーケストラで音楽監督や主席指揮者を務めている(一つは予定)。

Baltimore Symphony Orchestra :2007〜
São Paulo State Symphony Orchestra :2012〜
ORF Vienna Radio Symphony Orchestra : 2019年9月〜


面白いところ。1980年代に、ジャズとクラシック音楽の融合を目指した活動に力を入れていた。ジャズを演奏する室内アンサンブル "String Fever" を立ち上げている。

1984年に組織した "Concordia Orchestra" で、クラシック音楽のジャズ風演奏、ジャズミュージシャンによるオーケストラ作品の演奏、ヘンデルのメサイアをゴスペル・ヴァージョンで演奏するなど、いろんなことをやったようだ…(^^)♪

以上、出典はコンクール・サイトのプロフィールとWikipedia。

✏️MARIN ALSOP, JURY CHAIRMAN

✏️Wikipedia: マリン・オールソップ


ちなみに、第16回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールの今後のスケジュールはこんな感じ(↓)。

2019年9月:概要発表
2019年10月〜2020年10月:募集
2021年1月〜2月:予備審査(Screening Auditions)
2021年3月:コンペチタ発表
2021年5月28日〜6月12日:本選


もう一つちなみに、前回 2017年のクライバーンコンクールは、私個人的にはあまり盛り上がらなかったようだ(↓)。今回、といっても2年後、に期待…(^^;)?

《ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール出場者30人:日本人は深見さん一人…》

《今年のクライバーン・コンクールは変わった?…らしい》

《クライバーン・コンクール、ファイナリスト6人 ♪》

入賞者(↓)に関する記事は書いてないみたい…。

1: YEKWON SUNWOO (28, South Korea)
2: KENNY BROBERG (23, United States)
3: DANIEL HSU (19, United States)



【関連記事】
《自己変革する音楽コンクール:今後どうなっていくのか?》

《ピアノコンクールの審査員から先生を排除すべき理由…》


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