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2017年11月23日木曜日

ベーレンライター版ベートーヴェンのピアノソナタの新しい楽譜♪

アマゾンの新刊書チェックをしていて、ベーレンライター版のベートーヴェンの楽譜がたくさん並んでいるのに気がついた。改めて「ベーレンライター社・ベートーヴェン・ピアノソナタ」で検索した結果が下記。

✏️「ベーレンライター社・ベートーヴェン・ピアノソナタ」検索結果

ざっと見てみると全部のピアノソナタが揃っている訳ではない。私が数えた限りでは11冊20曲が(アマゾンでは)明後日11月25日に発売されるようだ。


調べてみると、現在ベーレンライター社では、2020年の「ベートーヴェン生誕250年」に向けて、ベートーヴェンの楽譜出版に力を入れているようだ(↓)。

「世界的なベートーヴェンの権威であるジョナサン・デル・マーは、ベーレンライター社に於いて、交響曲だけではなく、ピアノ協奏曲全作品の校訂も完成させ、既に発売されています。そして現在、2020年のベートーヴェン生誕250年に向けて、ピアノソナタ全集を完成させるべく校訂作業にとりかかっており、2017年7月時点では19曲出版されています」


ヤマハミュージックメディアとタイアップした講演会も近々予定されている。音楽学者・指揮者であるジョナサン・デル・マー(Jonathan Del Mar)氏の話が聞けるのだが、残念ながら満席のようだ。


そういえば、《名ピアニストたちのインタビュー「音友」11月号から》の記事でご紹介したように、ヘンレ社でも、マレイ・ペライアによるベートーヴェンのピアノソナタの校訂が進んでいるという話もある(↓)。

「ペライアは、ヘンレ版のベートーヴェンのピアノソナタを校訂中(指使いも)だそうだ。この時点で10曲の楽譜を校訂していると言っているが、ヘンレ社のサイトで "beethoven piano sonata Perahia" と検索すると13件がヒットして、うち3つが『出版準備中』とあるので、すこし進んでいるようだ」


暇に任せて?ベーレンライター社とヘンレ社の出版状況(ベートーヴェンのピアノソナタ)を比べてみた。下の表で、価格が入っている欄が既刊/近刊。ベーレンライター社は「作品番号」単位の出版になっていて、ヘンレ社は「曲」単位になっているようだ。

お値段は、ベーレンライター社はアマゾン価格。ヘンレ社はヘンレ社サイトのユーロを円換算(*132)したもの。ヘンレ社の楽譜も日本で買うともっと高くなるはずだ。参考:《海外の楽譜を安く買う方法:ヘンレ版がほぼ半額!》

例えば、ヘンレ版「第28番 イ長調 Op.101」のアマゾン価格は¥1,512で、ベーレンライター版は¥1,620。




まぁ、私の場合「違いがわかる」ほどの実力ではないので、どの版でもあまり変わらないのだが…。

…なんてことを呟いたら、ウチのカミさんからちょっと反論をくらってしまった!…で、言い訳のつもりで「そもそも楽譜に書いてある通りに弾けないんだから…」などと言ったら、さらに事態をややこしくしてしまった…(^^;)。

個人的には、表紙の色はベーレンライター版が好きだけど、ヘンレ版のペライアの指使いもちょっと気になる ♪


おまけ。「ベーレンライター」(Bärenreiter)というのは「熊に乗る人」といった意味らしい。なのでロゴがこんなの(↓)。




で、最初のロゴはこんなの(↓)。ロゴの歴史的変遷はベーレンライター社の"History" に詳しく載っている ♪





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《ベートーヴェン:ピアノソナタ Henle の楽譜買った ♪》


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