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2025年8月6日水曜日

▼Sweelinck「半音階的幻想曲」とりとめもない譜読みで一週間?

スウェーリンクの「半音階的幻想曲」SwWV258 の譜読みを 1週間ほどしている。…のだが、いつものように指使いを考えながら、一通り音符を確かめる…という手順にはなっていない。

この時代の曲の作り・構成に慣れていないこともあり、それを理解するためにも時間を使うので、なかなか進まない。

一方で、後半の速い音階的パッセージ(16分音符や 6連符)が気になって、部分練習みたいなこともやったりしている。何だかとりとめのない譜読み…(^^;)?




…で、作りや構成を知るための参考情報をネットで探したりしているのだが、この曲は思ったより難易度が高いらしいことがジワ〜っと分かってきた。

"a virtuosic display of speed and complexity" などと書いてある記事もあった。

全体としては 3部構成で、基本主題、拡大主題、縮小主題がそれぞれ使われている。第3部では「半音階的な狂乱が加速し、非常に速いテンポで主題が次々と登場」するということなので、"virtuosic" は誇張ではなさそうだ。

そういえば、一番気に入っているこの動画(↓)でも、ジャン・ロンドーはかなり一生懸命という感じで弾いている。…と今頃気がついても遅いのだが…(^^;)。



まぁ、それでも一応最後まで譜読みをして、何となく様子は分かってきた。

いつも聴き(弾き)慣れている「四期」のピアノ曲とかなり違うので、音の響きが新鮮で、弾いていて結構面白いところも多い。そういう意味では、この選曲はよかったのだが、かなり手こずりそうな予感はしている。

テンポを落とせば何とかなると思っていたが、そうするとこの曲の面白さ「高度な技巧が要求される華やかなトッカータ的要素」はなくなりそうなので、苦手意識のある「速いテンポ(回る指)」の練習だと思って、できるところまでは頑張ってみようと考えている。


この作品は意外に?有名なようで、スウェーリンクの代表作とか、J.S.バッハにつながるポリフォニー作品の頂点の一つ、などといった解説もあった。

なので、参考になりそうな資料(分析したものとか…)も思ったよりはあって(といっても数えるほどでしかないが…)、少しずつ読んでいるところ。

近いうちに記事にまとめたいと思っている。


スケール練習は変ト長調/変ホ短調。すべての黒鍵と B と F を使う調であるが、その二つの白鍵をミスタッチすることが多いので意識して練習している。

あと、和声的短音階の下りでの左手、とくに「3→1」の指くぐりに苦戦中。


音楽鑑賞は、スウェーリンクのこの曲を選曲するときに、古い鍵盤作品を中心に色々聴いたあとは、しばらく何も聴いていない…(^^;)。

「危険な暑さ」に参って、音楽鑑賞どころではない?…というのもあるかも知れない。早く「芸術の秋」というか、普通に(できれば快適に)過ごせる季節にならないものか…。

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