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2024年10月4日金曜日

「新進気鋭の若手ピアニスト」7人のアルバム "New Generation Pianists" 発売!ユリウス・アザルいいかも ♪

Universal Music から「✏️今を時めく、7人の新進気鋭の若手ピアニスト / 彼らの軌跡を辿るベスト・コンピレーションアルバム」(↓)が 10月頭にリリースされた。

初めて聴くピアニストにも出会えて、なかなかいい試みだと思う…のだが…。

💿New Generation Pianists




「新進気鋭の若手ピアニスト」7人は下記。Universal Music Japan の記事からコピペして年齢を入れてみた。20歳のイム・ユンチャン以外は 30歳に近いところの同年代。

  1. ブルース・リウ(27):第18回ショパン・コンクールを制し、スターの座に押し上げられた。
  2. チョ・ソンジン(30):第17回ショパン・コンクール優勝。ベルリン・フィルをはじめとする世界的オーケストラ、ホールからのオファーが止まらない。
  3. ニュウニュウ(27):6歳でデビューし「ピアノ界の神童」と名付けられた、中国が誇る若手人気ピアニスト。
  4. ユリウス・アザル(27):巨匠メナヘム・プレスラーから絶賛され、2024年ドイツ・グラモフォンよりデビュー。
  5. イサタ・カネー=メイソン(28):全員が楽器を演奏する7人兄弟の長女で、超絶技巧の音楽と霊歌で才能を発揮している。
  6. ヤン・リシエツキ(29):15歳でドイツ・グラモフォンと契約。年齢を超えた成熟度を語る解釈と演奏技術を持ち合わせる。
  7. イム・ユンチャン(20):ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール史上最年少優勝。韓国で国民的英雄となった。

それぞれのピアニストを紹介した記事(↓)もあった。



YouTube にアルバム(↓)があったので、演奏者の名前を見ずに聴いてみた。…といっても、上のリストを見ていたので、ピアニストが推測できる演奏もあったのだが…(^^;)。


聴いていて、ちょっといいな ♪ と思ったのは、ユリウス・アザルとヤン・リシエツキ。聴きながら、自分の好みの演奏とそうでもない演奏の違いを考えてみた。


「いいな ♪」と思った演奏の特徴としては、ピアノの音色自体が美しく、ピアノで何かを語りかけてくるという印象がある。ピアノが奏でる音楽に内容というか意味というか、何か訴えかけてくるものがある…というのを感じる。

一方で、あまりそういうものを感じない演奏では、技術的な巧さは分かるのだがそれが前面に出てくる印象がある。「内容」があまり伝わってこない。極端な場合、ショーマンシップ的なものにつながるような感じ…?

現代は後者がもてはやされているのかも知れないが、個人的には好みではない。もちろん、そういった弾き方が適した音楽もあるとは思うが…。

紹介文にある「彼らのスター性を存分に楽しめるコンピレーションアルバム」というのを読んで、そういうアルバムなのか…と妙に納得?した…(^^;)。


個人的にいいと思った二人のうち、ヤン・リシエツキはベートーヴェンのピアノ協奏曲が気に入って以来のお気に入りピアニスト ♪


もう一人の、ユリウス・アザルというのは初めて聞く名前なので、少し調べてみた。

メナヘム・プレスラーが「唯一無二の美しい音色、比類ない音の響かせ方」と称賛したピアニストだけあって、なかなかいい感じだ。

雰囲気がある…というのか、わりとはっきりした個性があるようなので、好き嫌いは分かれるかも知れないが、ちょっと期待したい若手ピアニストだと思う ♪


ユリウス・アザル(Julius Asal、独、1997 - )は、ドイツ・フランクフルト近郊のタウヌス山脈に住む音楽一家の長男として生まれた。幼いころから独学でピアノと即興演奏を行い、やがてエルダー・ネボルシンに学び、現在はアンドラーシュ・シフに師事している。

アルフレッド・ブレンデル、ギドン・クレーメル、メナヘム・プレスラーなどからもインスピレーションを得ている。国際音楽祭や一流コンサートホールの常連として活躍。

2023年、ドイツ・グラモフォン(DG)との専属契約を結んだ。2024年 5月の DG デビュー・アルバムはスクリャービンとスカルラッティの作品集(↓)。独特のプログラムになっている。アザル作の間奏曲のような小品 "TRANSITION" も二つ入っている。



2 件のコメント:

  1. いつも ピアニストのご紹介ありがとうございます。
    ぴあ さんの好みが とっても私のツボにもはまって
    ぴあ さんのセレクションがとてもありがたいです。。

    You Tubeあってこそ、いろいろなピアニストの演奏が瞬時に共有できる、ほんとにありがたい世の中で、
    それだけに聴衆の耳も感受性も審美眼も肥えていく・・
    自分が子供のころは、1つの曲にだれの演奏のレコードを購入するかで、限られた演奏しか聴けませんでしたので
    今をいきる若い世代の人たちがうらやましいです。

    これからもブログ記事 楽しみにしております!

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  2. コメント、ありがとうございます ♪ 同じ好みの方がおられて嬉しいです。どうも最近、音楽評論家やコンクールの審査員と考えが合わないことが多いので…(^^;)。
    音楽鑑賞を趣味にする人には本当にいい時代になりましたね。私も学生時代、なけなしの小遣いからどのレコードを買うか悩んだものです。情報も少なかったし…(^^;)。家に居ながらにして世界のトップピアニストや若手の演奏が楽しめる時代に感謝!です ♪

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