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2024年8月7日水曜日

Mozart ピアノ協奏曲第17番 K.453:モーツァルト最高峰のピアノ曲の一つ、アンデルシェフスキの名演奏 ♪

モーツァルトのピアノ協奏曲、今日はピアノ協奏曲第17番 ト長調 K.453。

モーツァルト自身が「大協奏曲」と呼んだ 3曲のピアノ協奏曲(第15番〜第17番)の一つ。ウィーンでの人気絶頂の 1784年に書かれた。

モーツァルト自身も高く評価していたと思われるこれらのピアノ協奏曲の連作中で、このト長調協奏曲は最も美しいと後世の評価も非常に高い。




弟子のバルバラ・プロイヤー嬢(19歳)のために作曲されたので、「プロイヤーのための協奏曲 第2番」と呼ばれることもある。「第1番」は第14番 K.449

第1楽章の心地よい彩りの移ろい、第2楽章で突然現れる短調への変化、第3楽章の「主題+5つの変奏+フィナーレ」という構成の中での鮮やかな切り替えなど、多彩なモーツァルトらしさを味わえる作品。


「後世の評価」の例としては、吉田秀和の称賛(↓)がある。

トーヴェイ(Donald Framcis Tovey, Essay in Musical Analysis の著者)は、この曲を『モーツァルトの全作品の中でも最も豊かで、最もウィットに富んだものの一つ』と呼んでいるけれど、私は全面的に賛成である。 あるいは、これを『モーツァルトのピアノ曲中の最高峰の一つ』と、まるで(アルフレート・)アインシュタインか何かになったみたいなつもりで呼ぶことだって、私は躊躇しないだろう」(『モーツァルトを求めて』より)

また、オリヴィエ・メシアンは「モーツァルトが書いた中で最も美しく、変化とコントラストに富んでいる。第2楽章のアンダンテだけで、彼の名を不滅にするに十分である」と言っている。


この作品も比較的よく演奏されるので名演奏が目白押しだ。オススメというより、私個人の好みで三つほどの演奏を選んでみた。

一番のお気に入りは、ピョートル・アンデルシェフスキ(Piotr Anderszewski、ポーランド、1969 - )が Scottish Chamber Orchestra を 2005年に弾き振りしたもの。

オーケストラ、とくに弦の響きが美しく、序奏で惹きつけられる演奏だ。そこに軽やかでさらに美しいアンデルシェフスキのピアノが登場する ♪
(トラックNo. 4-6)


内田光子さんが Cleveland Orchestra を弾き振りした 2017年のライヴ録音もなかなかいい ♪ 豊かな響きのオーケストラをゆったりと歌わせ、ややスタッカート気味の左手伴奏がいい感じのアクセント(特徴)になっている。



マウリツィオ・ポリーニ(Maurizio Pollini、伊、1942 - 2024)が 2005年にムジークフェラインにおいてウィーン・フィルを弾き振りしたライヴ録音も素晴らしい。

このときは第21番 ハ長調 K.467 も録音している。



この他、バレンボイム、ピリス、アシュケナージなどもそれぞれにいい感じ ♪


参考:

✏️モーツァルト :ピアノ協奏曲 第17番 ト長調 K.453(PTNAピアノ曲事典)

✏️ピアノ協奏曲第17番 (モーツァルト)(Wikipedia)

✏️ピアノ協奏曲 第17番 ト長調 K.453(Mozart con grazia)

✏️モーツァルト時代の演奏会(musiquest)



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