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2024年3月2日土曜日

Bach.KB.BWV911:トッカータ ハ短調、ケネス・ブロバーグ見事!@クライバーン2017

「J.S.バッハの全鍵盤作品を聴く」プロジェクト、『バッハの鍵盤音楽』の第7章「トッカータ」から BWV911「トッカータ」ハ短調。

弾いているピアニストから考えると、意外と?人気曲なのかも…。




BWV911 は、前奏とモテット風のアダージョ部分のあと印象的な主題による長いフーガ(↓)が続く。フーガには、中間にアダージョのカデンツがあり、終結部はアダージョとプレストによるコーダになっている。




最初に見つけたのはアルゲリッチの演奏。1979年とあるから 37歳頃の演奏。

そして、何とユジャ・ワンも弾いている。

あとで見つけた音源(↓)によると、2020年 2月の Breakers Palm Beach でのリサイタル(Coudert Institute Gala)の録音のようだ。



そしてもちろん、グールドも弾いている。いい感じの演奏だ。


ここまでの 3人だと私の好みはグールドかな?…などと思いながら YouTube の画面を見ていると Kenny Broberg の名前が見えた。2017年のクライバーン国際ピアノコンクールでの演奏らしい。興味本位で聴いてみたのだが、これが実に見事な演奏だった ♪


Kenny Broberg(Kenneth …、ケネス・ブロバーグ、米、1993 - )は、2017年クライバーンコンクールで 2位、2019年チャイコフスキーコンクールで 3位に入賞している。


そのあとも次々といい感じの演奏が見つかって(↓)、一番好みの演奏を選ぶのに苦労した…(^^;)。

ダヴィッド・フレイ

ネルソン・フレイレ

もう一度聴いて、結局今日の?一番のオススメはケネス・ブロバーグとした。

多彩なタッチ、音色の使い分けの見事さ、音楽の流れ、デュナーミクの素晴らしさ、本当に惹き込まれるような演奏だ。コンクールでの演奏なので、相当に研究し弾き込んだのだろうと思われる。


ロは、オランダ・バッハ協会の音源で、Christine Schornsheim という人の演奏。使用楽器は "Bruce Kennedy, 1989 after Michael Mietke"。



なお、『バッハの鍵盤音楽』の第7章「トッカータ」に含まれる作品は下記。

  1. BWV910 トッカータ 嬰ヘ短調
  2. BWV911 トッカータ ハ短調
  3. BWV912 トッカータ ニ長調
  4. BWV913 トッカータ ニ短調
  5. BWV914 トッカータ ホ短調
  6. BWV915 トッカータ ト短調
  7. BWV916 トッカータ ト長調


出典:

📘『バッハの鍵盤音楽』(小学館、2001年、デイヴィッド・シューレンバーグ 著)

✏️バッハ :トッカータ ハ短調 BWV 911(PTNAピアノ曲事典)



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