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2023年1月2日月曜日

作曲家 Lucas Debargue も素晴らしい ♪

久しぶりに、お気に入りピアニストの一人、リュカ・ドゥバルグ(Lucas Debargue)を大晦日の寝る前に聴いた。そうしたら、演奏が素晴らしいのはもちろんなのだが、アンコールの最後に自作曲のスケルツォを弾いていて、これがまた素晴らしい曲だったのだ ♪

…で、調べて見るとけっこう自作曲を演奏していて、なかなかいい感じの曲が多いので、正月早々嬉しくなってしまった…(^^)♪




大晦日に聴いたのは medici.tv にあった、2022年 1月15日、Philharmonie de Paris(フィルハーモニー・ド・パリ)で のリサイタルの録画。

✏️Lucas Debargue in recital

なかなか充実したプログラム(↓)だと思う。とくに、シューマンのソナタ第3番は素晴らしいと思った ♪

  1. Johann Sebastian Bach, Italian Concerto in F Major, BWV 971
  2. Robert Schumann, Sonata for Piano No. 3 in F Minor, Op. 14
  3. Gabriel Fauré, Barcarolle No. 3 in G-flat Major, Op. 42
  4. Alexander Scriabin, Piano Sonata No. 4 in F-sharp Major, Op. 30
  5. Gabriel Fauré, Ballade in F sharp major, Op. 19
  6. Alexander Scriabin, Fantasie in B minor, Op. 28
    以下アンコール
  7. Gabriel Fauré, Prélude in g minor
  8. Miłosz Magin, Sonatina for piano
  9. Lucas Debargue, Scherzo for piano in A minor


ちなみに、ピアノの音がとてもいい響きをしているので、よく見るとあまり見かけないピアノだ。解説を見ると "Opus 102 by Stephen Paulello" だった。これは、Stephen Paulello 社が開発した 102鍵のキーをもつコンサートグランドである。

昨年12月に出た "The World of Piano Competitions" という雑誌(pdf)に載っていた "Pianists and Piano Brand" という記事(p.29)で、ルカくん(リュカ・ドゥバルグ)が褒めていた楽器だ。

そのルカくんがこの 102鍵のピアノを思う存分鳴らしている演奏を、思いもかけず堪能することができて、その意味でもとても幸運だった ♪




この雑誌の表紙には藤田真央くんが載っていて、中にはインタビュー記事もある。下記サイトからダウンロードできる。

✏️The World of Piano Competitions – issue 2 2022(Piano Street Magazine)


閑話休題、作曲家としてのリュカ・ドゥバルグに戻ると…。

上のアンコール曲(スケルツォ)は、YouTube に単独の音源としてアップされている。

♪ Lucas Debargue performs his very own Scherzo in A Minor

YouTube で他のピアノソロ曲を探してみたら 2つ見つかった。とくに、「バルカローレ」は私の好みかも知れない ♪


他にも、チェロソナタ、ヴァイオリンソナタ、ピアノトリオなどの室内楽もあって、この中ではチェロソナタがとてもいいと思う。

Lucas Debargue. Cello Sonata (2019)

♪ Lucas Debargue. Sonata for Violin and Piano

♪ Lucas Debargue Trio pour violon, violoncelle et piano (2017 version)


聴いた中で一番気に入ったのが、この「コンチェルティーノ」(↓)。弦楽オーケストラとピアノの響きがとてもいい ♪

作品名は Concertino for piano and string orchestra "Orpheo di camera" となっているが "concertino for piano, drums, and string orchestra" となっているものもあり、打楽器がなかなかいい感じに使われている。

Lucas Debargue plays Debargue - Concertino (Cēsis, 2017)

ピアノは Lucas Debargue、Kremerata Baltica との共演で、たぶん世界初演の録音だと思われる。


作風としては、それほど「現代音楽」ではなく、といって古めかしさはまったく感じられず、とても新鮮な音の響きがする。何となく思ったのは、時代的にはプロコフィエフあたりに共通するものがあるかも?…ということ。(まぁ、まったく自信はないが…)

ある意味、ルカくんのピアニズム(ピアニストとしての表現様式みたいなもの)が、作品の中に反映されているのかも知れない。

どの曲にも emotion と勢いを感じる。そして、それが直接的に(作曲技法とかを通さずに)音の響き、あるいはその構成によって音楽そのものが語りかけてくる作品になっていると思った ♪


すでに 20曲以上を作曲していると書いている記事(↓)もあった。ルカくん(リュカ・ドゥバルグ)の作曲家としての活躍にも大いに期待したいと思う…(^^)♪




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2 件のコメント:

  1. こんばんは

    ドゥバルグというピアニストも
    102鍵のピアノも知りませんでした。
    バルカローレいいですね。それにしても凄いテクニックです。

    greenより(ログイン方法が分からず。匿名で失礼します。)

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  2. green さん、おはようございます ♪
    ドゥバルグは2015年のチャイコフスキーコンクールで初めて聴いて以来、お気に入りピアニストの一人になっています。その後の成長・活躍もすごいと思います ♪ これからは作曲家としての活躍も期待したいと思いました。

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