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2023年1月13日金曜日

シューマンとジャズが融合すると…ヨハンナ・ズマー Johanna Summer の挑戦?

一昨日の記事(↓)に書いた Piano Fest に出演する若手ピアニスト Johanna Summer(ヨハンナ・ズマー)を聴いてみた。クラシックとジャズ、そして即興を得意とするピアニスト。





 Johanna Summer(ヨハンナ・ズマー)は、1995年ドイツのザクセン州プラウエン生まれ。クラシック音楽を学んだあと、2018年までドレスデンの Hochschule für Musik でジャズピアノを学ぶ。

トップレベルの若い演奏家が集うユース・ジャズ・オーケストラ「BuJazzO」に 2年間参加するなど、ジャズピアニストとしてベルリンを中心に活動。

✏️Johanna Summer(本人サイト)


シューマンの楽曲とジャズ的な即興音楽の融合を試みたソロとしてのデビューアルバム "Schumann Kaleidoskop"(2020年 ↓)が、クラシック界のイゴール・レヴィット、マラコフ・コワルスキー、ジャズ界のヨアヒム・キューンなど各方面から賞賛を浴びたようだ。



解説

✏️Schumann Kaleidoskop(Tower Records)

収録曲
  1. Gluck's genug(子供の情景第5曲)- Erster Verlust(子供のためのアルバム第16曲)
  2. Mai, lieber Mai(子供のためのアルバム第13曲)- Ritter vom Steckenpferd(子供の情景第9曲)
  3. Knecht Ruprecht(子供のためのアルバム第12曲)- Träumerei(子供の情景第7曲)
  4. Von fremden Ländern und Menschen(子供の情景第1曲)


YouTube にはジャズの演奏もいくつかあるが、よく分からないので、今回は「クラシック+ジャズ+即興」というジャンル?を中心に聴いてみた。

上記のアルバム "Schumann Kaleidoskop" のプレイリストは下記。

♪ Schumann Kaleidoskop(プレイリスト)


「即興」が一つの売りのようなので、 "Live" の動画も二つほど聴いてみた。

2020年7月3日@ミュンヘン
題材:シューマン "Mai, lieber Mai" & "Erster Verlust"

2020年10月@ザールブリュッケン?
題材:シューマン "Knecht Ruprecht" & "Träumerei"


それから、今月末に新しいアルバムがリリースされる予定になっている。その中の 1曲 "Schubert" が先行配信されている。

収録された曲名は、Bach、Schubert、Ligeti、Mompou、Beethoven、Ravel、Grieg、Scriabin、Tchaikovsky という作曲家名が並んでいるだけ…。最初のアルバム "Schumann Kaleidoskop" と同じようにクラシックの曲を題材にジャズ的な即興演奏をしたものだと思われる。




解説:✏️Resonanzen(disk union)


一通り(2〜3回)聴いた印象・個人的な感想は、ちょっと複雑かも…(^^;)。

まず、ピアノはうまいと思う。ピアノの音もいいし、語り方?も好ましい。そして、ピアノ曲(作品?)としての新しさもあって面白いとも思う。

…なのだが、「クラシックの楽曲とジャズ的な即興音楽の融合」というのは、ともすると「どっちつかず」みたいな印象を与えてしまうかも知れない。

弾き方はジャズらしい部分もあるし、そうでない(クラシック的?)部分もある。ときおり知っているメロディーが出てくるのも悪くはない…。


…ということで、まだ自分自身の「好み」もよく分からない状態?判断を決めかねている?どう聴いたらよいのか…(^^;)?

カプースチンは、クラシックの容れ物にジャズ音楽を詰め込んで一つの形を作り上げた。ヨハンナ・ズマーはどんな音楽を作りたいと思っているのだろう?

正直な気持ちとしては、原曲のシューマンの演奏を聴いてみたい。たぶんいい演奏をするのではないか?…と思うのだが…♪

シューマンが好きなクラシックファンの感想を聞いてみたい気もする。



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