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2021年10月24日日曜日

心から楽しめたショパンコンクール、ありがとうございました ♪

ショパンコンクールが終わってもう 3日も経つのに、まだ余韻を引きずっている…(^^;)。

それだけ、今回のショパンコンクールは豊富な話題があり、個性的な素晴らしいピアニストたちの競演があり…ととても充実したコンクールだったと思う。

個人的にもいろんな収穫があったので、最後に少しだけ感想文を書いてみたい…(^^)♪




まずは、結果的には伝統を守る演奏よりも、個性的なより新しい演奏が評価されたことが嬉しい。この方向性は、私が聴きたいピアノ音楽やピアニストの好みと合っている。

私が好きな、聴きたいピアノ音楽は、これまでに聴いたことのないような、新鮮でワクワクするような音楽である。そういう演奏をするピアニストが好きだ ♪

例えばショパンにしても、こんなショパンこれまでに聴いたことがない、だけどもしかするとこれがショパンが求めていた音楽なのかも知れない…と思わせてくれるような演奏♪

現代という時代を生きるピアニストだからこそ持てる「感性」というものがあると思う。そして、聴き手にも同じ時代の中で培われた「感性」がある筈だ。その二つの感性が共振して生まれる共感や新鮮な感動を経験したいと思う。


日本人ピアニストたちも実に個性的だった。

正統派にちょっと演歌的なニュアンスを加えた?反田くん、弱音の美しさを極めて実に立体的な音楽を構築した愛実ちゃん、そして YouTuber として幅広い音楽を展開する角野くんの意外に真っ当な?美しいショパンなど…。

そして、結果を出してくれた。2人も!

ひと頃、日本人からは国際ピアノコンクールの優勝者は出ない、なぜならば…といった議論がされていた。私も何となくそう思っていた、思わされていた? それが覆された。


藤田真央くんの登場(チャイコフスキーコンクール 2位 +その後の活躍)は大きかった。


日本人ピアニストも捨てたものじゃない…という雰囲気が出てきた。真央くんも反田くんも 2位だが、私の気持ちの中では 2人とも「一番」だ…(^^)♪


反田くんについては、別の面でも期待している。「起業家精神」と「仲間意識」を持った、これまでにないタイプの音楽家だと思う。

仲間を集めてオーケストラ(Japan National Orchestra)を作り、その株式会社を作り、レーベルを作り、多様な活動を展開している。

今回も「日本でソリストを育成する学校をつくりたい。音楽をやっているのは、それに協力してくれる友人を探すという意味もある」という発言があった。

どんな世界を見せてくれるか、本当に楽しみだ ♪


それから、私の「お気に入り」ピアニスト候補を 3人も見つけることができたのは大きな収穫 ♪ コンクールの楽しみの一つは「新しいお気に入りピアニストの発見」なのだ…(^^)♪

アメリカタロン・スミスくん、ガルシア・ガルシアくん ♪ そして、優勝したブルース・リウにも今後注目したい。

いつもそうなのだが、コンクールの入賞者の中に、その後輝きが増すピアニストといつの間にか名前を聞かなくなるピアニストがいる。この 3人は前者であってほしい ♪


そして、自分自身の下手なピアノの練習にもいい影響があったと思う。

3週間近く、コンテスタントたちの素晴らしい演奏ををかなり集中して聴いていて、それが自分の練習にもいい影響をもたらしているような気がするのだ。

たぶん、普段の「音楽鑑賞」よりも細かいところに耳を傾けたり、同じ曲を別のピアニストで聴き比べたり、この美しさはどこから出てくるのだろう?と考えたり…。

そういった聴き方をする中で、音楽を聴く耳がすこし成長しているのだと思う。自分のピアノの練習でも、自分の弾く音をよく聴けるようになった気がする。

あと、弾いている姿も見ているので、手や指の使い方などもとても参考になっているように思う。なかなか真似することはできないが…(^^;)。


…ということで、一人の素人ピアノファン、ピアノコンクールファンとしても、とても充実した時を過ごさせて戴きました。

コンテスタントの皆さん、審査員の皆さん、主催者側の皆さん、関係者の皆さん、そしてともにコンクールを楽しみ、ネットで色んな情報を発信をして下さった皆さん、ありがとうございました…(^^)♪



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