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2021年3月8日月曜日

Bach100: 結婚カンタータ BWV202 アグネス・ギーベルの柔らかな歌声 ♪

「J.S.Bachの作品100曲を聴く」《Bach100BWV🎧》プロジェクト、そろそろ声楽曲もいいかな?と思って、とりあえず BWV202「しりぞけ、もの悲しき影」という世俗カンタータを聴いてみた。ドイツ語タイトル "Weichet nur, betrübte Schatten"。

選んだ理由は、通称「結婚カンタータ」と書いてあったので…(^^;)。それなら、名前だけは聞いたことがあるので、たぶん有名なのかと思い…?


BWV202 🎼バッハの作品一覧/Wikipedia


ただ、一つ勘違いをしていた…(^^;)。「結婚カンタータ」は固有名詞かと思っていたのだが、結婚式の披露宴などのために作られた世俗カンタータを指すようで、バッハにもいくつかの「結婚カンタータ」がある。

後述の「バッハ:結婚カンタータ集」にも、BWV202 と BWV210 が入っている。有名なのは BWV202 のようだが…。

そもそも、受難曲、ミサ曲、モテット、カンタータ、コラール、オラトリオ、レクイエムなど数多ある宗教音楽の合唱曲の種類がよく分かっていない…(^^;)。

これを機に少し勉強してみようと思う。


とりあえず「カンタータ」の意味くらいは知っておかないとと思って調べるが、「帯に短し襷に長し」でちょうどいい説明がなかなか見つからない。国による違い、時代や作曲家による違いなど調べ始めたら、「カンタータ」だけでも一日中かかりそうだ…(^^;)。

で、最終的に見つけた手頃な?解説がコレ(↓)。

✏️カンタータ(コトバンク/ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)より

イタリア語のカンターレ cantare (『歌う』の意) に由来。バロック時代の重要な声楽形式の一つで,アリア,レチタティーボ,二重唱,合唱などから成る,一貫した内容をもつ多楽章の声楽曲。歌詞の内容によって,世俗カンタータ (室内カンタータ) と教会カンタータに分けられる。前者は教会の礼拝以外の目的のためのもので,主として作曲家が仕えていた領主や知人たちの誕生祝,結婚祝などのために作曲された。


ちなみに、バッハのカンタータは、教会カンタータが 200曲近く、世俗カンタータが 20曲ほどもあるらしい。どれを聴くか迷うところだが、これに関しては素晴らしい記事(↓)を見つけた ♪

✏️バッハのカンタータ、どれを聞く?(フェブラリーのCD迷路)

この記事には曲の解説だけでなく、演奏者や CD など充実した内容が盛り込まれている。あとで読もうと思うが、とりあえず有名なカンタータの BWV番号だけ抜粋させて戴く。

定番:12, 21, 80, 82, 106, 140, 147, 182
準定番: 4, 61, 78 → 57, 198, 199 → 51, 56
+ 202(結婚), 208(狩),  211(コーヒー), 212(農民)


ところで、世俗カンタータというのは、貴族や裕福な市民の冠婚葬祭のために作られたものということだが、結婚披露宴のために、バッハにオリジナルのカンタータを作ってもらえると考えると、これはすごい贅沢なことだ…(^^)♪

この BWV202 は、アリア(A)とレチタティーヴォ(R)が交互に、合わせて 9曲から構成されていて、下記のようになっている。「前半(5曲目まで)は神々の力による愛の成就、後半は結婚後の将来に対する教訓を展開している」とのこと。

  1. A:しりぞけ、もの悲しき影
  2. R:世は装いを新たにし
  3. A:フェーブスは駿馬を駆り
  4. R:アモールは満足を捜し
  5. A:春風吹き渡るとき
  6. R:それは幸いなり
  7. A:愛の修練もて
  8. R:純粋なる愛の結束は
  9. A:満足のうちに思い見よ

主な出典は下記。


✏️ バッハが結婚披露宴でスピーチしたら。バッハ『結婚カンタータ』(孤独のクラシック ~私のおすすめ~)


たぶん初めて聴く曲なので、YouTube にあるものをいくつか、Wikipedia の解説を見ながら聴いてみた。最初は、どの演奏が自分の好みなのかさえよく分からなかった…(^^;)。

5つくらい聴いてみて、どうも私の好みはこの演奏らしいと思えたのがコレ(↓)。歌っているアグネス・ギーベル(ソプラノ)の柔らかい声がいい ♪ 曲としては第 7曲がいい ♪



この曲は、歌うのはソプラノ 1人、伴奏もオーボエ1本と弦楽器、通奏低音という小規模なものだ。で、演奏しているのは下記。

ソプラノ:Agnes Giebel(アグネス・ギーベル:オランダ、1921-2017)
伴奏:Concerto Amsterdam
指揮:Jaap Schröder(ヤープ・シュレーダー:オランダ、1925-2019)


あとで調べてみると、「バッハ:結婚カンタータ集」という CD(↓)を録音しているソプラノ、Emma Kirkby(エマ・カークビー:イギリス、1949-)が有名なようだ。

ただ、Spotify で CD を聴いてみたが、個人的にはあまり好みではなかった。たしかにいい声なのだが、やや硬い声質(キンキンした感じ…)で、それがちょっと気になる…。





YouTube には音源が上がっているが、残念ながら、第 1, 2, 5 曲以外は「再生できません」となっている。

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