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2021年1月3日日曜日

Bach100: 無伴奏チェロ組曲第1番 BWV1007 やはり巨匠の演奏か?

今年の目標の一つ「J.S.Bachの作品100曲を聴く」《Bach100BWV🎧》をボチボチ始めようと思う。実は、アルゲリッチのパルティータ第2番で、元旦から自然に始まっているのだが…(^^;)。

でも、ロゴ(↓)付きの記事はこれが最初。昔から大好きな無伴奏チェロ組曲の第1番 BWV1007 ト長調。昔の「巨匠」ではなく、現役チェリストの演奏を探してみた…。

BWV1007 🎼バッハの作品一覧/Wikipedia


…のだが、なかなかイメージにあった演奏に出会うことが出来ない。この曲についてはかなり自分のイメージ(というか「先入観」?)を持っているので、それが邪魔をしているのかもしれない…。

わりといいな ♪ と思ったのがこの動画(↓)。


演奏はマルク・コッペイ(Marc Coppey、1969-)というフランスのチェリスト。18歳でJ.S.バッハ国際コンクールにおいて優勝。イザイ弦楽四重奏団のメンバーとしても活躍した実力派のようだ。「硬派なチェリスト」とも書かれている(下記参考記事)。


弦の響きも演奏(息づかいのようなもの)もいいのだが、何となくもう一つ「深み」のようなものが欲しいという気もする。


それで、自分の「イメージ」の元?を探るべく昔の「巨匠」たちの演奏を聴いてみることにした。多くの人が褒め称えているパブロ・カザルスはどうも私のイメージとは違う。

ロストロポーヴィチも聴いてみた。かなり近い感じはしたのだが、やや速いテンポ感は私の感覚とは違っていた。



結局、一番私のイメージにあっていたのが、ヤーノシュ・シュタルケル(János Starker、1924-2013)だった。アナロググレコードの音源のようだが、まったく古さを感じない。この深みのある弦の響きと息づかいが私の好みにピッタリくる ♪

♪ Bach, Cello Suites No 1,2,3,6, Janos Starker


ところで、この曲は有名なので「名盤」などを検索するとやたら沢山の録音やチェリストが出てくる。後学のためにメモしておくことにする。

人によって評価がかなり割れているので、年齢順に列挙しておく。まずは名前を知っているチェリスト。

  • パブロ・カザルス:1876-1973
  • ピエール・フルニエ:1906-1986
  • ポール・トルトゥリエ:1914-1990
  • ヤーノシュ・シュタルケル:1924-2013
  • ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ:1927-2007
  • ミッシャ・マイスキー:1948-
  • ヨーヨー・マ:1955-

初めて聞く名前の人。

  • エンリコ・マイナルディ:1897-1976
  • アンナー・ビルスマ:1934-
  • ラルフ・カーシュバウム:1946-
  • ヤープ・テル・リンデン:1947-
  • ユリウス・ベルガー:1954-
  • 鈴木秀美:1957-
  • ジャン=ギアン・ケラス:1967-
  • 長谷川陽子:1970-

ベートーヴェンの演奏(《All BTHVN 🎧》)で気に入ったチェリストや、今回のマルク・コッペイは、残念ながら「名盤」記事には登場しない。

  • アントニオ・メネセス:1957-
  • マルク・コッペイ:1969-
  • ソル・ガベッタ:1981-
  • ゴーティエ・カピュソン:1981-


日本人二人の名前があったので聴いてみた。鈴木秀美さんは何となく名前に聞き覚えがあるが、あまり好みの演奏ではなかった。長谷川陽子さんの方は Spotify(CD ↓)で聴いたのだが、なかなかいいかも知れない ♪ 名前を覚えておこうと思う。



ちなみに、音楽評論家27人による名盤ベスト3 が下記サイトに載っている。「最新版名曲名盤500 ベスト・ディスクはこれだ!」(音楽之友社、2017年)の 1〜3位だそうだ。


それによると、無伴奏チェロ組曲第1番〜第6番のベスト3 は下記(同率なので 4人)。ビルスマは「古楽派チェリストのチャンピオン」とのこと。

1位:カザルス、ビルスマ
3位:鈴木秀美、ピエール・フルニエ



【関連記事】
《BTHVN op.5-1: チェロソナタ第1番、ハイドシェックがいい ♪》

《BTHVN op.5-2: チェロソナタ第2番はロストロポーヴィッチ&リヒテル ♪》

《BTHVN op.69: チェロソナタ第3番 アントニオ・メネセスとピリスさん ♪》

《BTHVN op.102-1: チェロソナタ第4番 ゴーティエ・カピュソン ♪》

《BTHVN op.102-2: チェロソナタ第5番 ソル・ガベッタの美しい響き ♪》

1 件のコメント:

  1. Francesco Galligioniがようやく全曲揃いました。古楽の最前線に興味があるのなら、必聴です。Qobuzなどで手に入れてください。第3集は24-88.2もあります。

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