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2020年7月7日火曜日

BTHVN op.32/94: 歌曲 An die Hoffnung を最高のバリトンで…

「ベートーヴェンの全作品を聴く」プロジェクト《All BTHVN 🎧》、今日は歌曲の "An die Hoffnung"(希望に寄せて)である。1804-05年(34-35歳)に作曲した Op.34 と、1813-15年(43-45歳)に作曲した Op.94 とがある。

「歌曲」やオペラはあまり聴かないので、今回は音楽評論家の言葉を信じて「現代最高のバリトン」というマティアス・ゲルネという人の演奏(↓)を聴いてみた。


Op.32/94

🎼 List of works by Ludwig van Beethoven


この演奏、ピアノ伴奏はなんと!あのヤン・リシエツキ(Jan Lisiecki)である。

《BTHVN op.37: ピアノ協奏曲第3番 ヤン・リシエツキ いい ♪》

で、「現代最高のバリトン」というのはマティアス・ゲルネ(Matthias Goerne)という人。1967年ドイツ生まれのバリトン歌手で、フィッシャー=ディースカウやシュヴァルツコップら(この二人はさすがに知っている😊)に師事した人のようだ。


幸い、Op.32 も Op.94 も YouTube に同じ演奏の音源があった。

♪ Beethoven: An die Hoffnung, Op. 32

♪ Beethoven: An die Hoffnung, Op. 94


ゲルネさん、確かにいい声をしている。リシエツキのピアノももちろんいい ♪

歌詞(ドイツ語)が分からないこともあって、歌曲の良し悪しは私には判断できないが、この 2つの作品を聴き比べた限りでは、明るい曲調の Op.32 の方が好みである。

Op.32 は変ホ長調、Op.94 は変ロ短調という違いもあるかも知れない。


あと、Op.32 の方は「かつて恋心を抱いていたというヨゼフィーネに贈られ」(出典は下記記事)たという背景が曲調に影響しているのかも知れない。

✏️ 「希望に寄せて」——ベートーヴェンの恋心が乗せられた歌曲(ONTOMO)


詩の作者はクリストフ・アウグスト・ティートゲ(Christoph August Tiedge)という詩人で、ベートーヴェンと親交があったようだ。

詩の内容は下記などで見ることができる。

✏️An die Hoffnung(詩と音楽)


なお、上の YouTube 音源を聴いていて気になったことがある。それは、マティアス・ゲルネの声が左右に少し移動するような感じがあるのだ。「定位」してないような…。

試しに、元になった CD(↓)を Spotify で聴いてみた。同じである。何となく、ステレオマイクを使っていて、歌手の顔が左右に動くのをそのまま拾っているのでは?と思った。臨場感がある…と言えなくもないが、ちょっと気になる。

ベートーヴェン:歌曲集




ちなみに、YouTube と Spotify と聴き比べると、Spotify の方が音質がいい ♪ PC で聴くデジタル音源なんて同じようなものだろうと思っていたが、勘違いだったようだ…(^^;)。

Spotify は無料版を使っているので、有料にしたらもっと良くなるのだろう。まぁ、CD を買えばさらにいい音で聴けるんだけど。

この CD は、2019年7月の録音で、今年の3月にリリースされたもの。

✏️現代最高のバリトン、ゲルネのDG移籍第1弾!新鋭リシエツキとのベートーヴェン/歌曲集(Tower Records)


これからも、ベートーヴェンの歌曲のたびにお世話になる可能性もあるので、この CD、とマティアス・ゲルネの名前は覚えておこう…😊。



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《All BTHVN 🎧》

《BTHVN op.37: ピアノ協奏曲第3番 ヤン・リシエツキ いい ♪》


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