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2020年4月21日火曜日

BTHVN op.19: ピアノ協奏曲第2番、ツィメルマン?グールド?…

「ベートーヴェンの全作品を聴く」プロジェクト、 今日は Op.19、ピアノ協奏曲第2番(1788-1801: 18〜31歳)。個人的には、第2番はあまり聴いていないと思うが、でも第3楽章だけは聴き覚えがある…(^^;)?

今回は、色んなピアニストがそれぞれにいい演奏を残してくれているので、一つ選ぶのはなかなか難しかった。


Op.19

🎼 List of works by Ludwig van Beethoven


ピアノ協奏曲第2番(1788-1801)は実は第1番(1795-1800)より先に作られたそうだが、何度か改訂されているので、ほぼ同じ時期の作品と見てもいいかも知れない。

ただ、第2番の方が「楽曲の規模や楽器の編成の点では第1番よりも小さく、またハイドンやモーツァルトの影響が強く残っている作品」とのこと。楽器編成が小さい理由は、貴族の私邸で演奏することを想定して作曲したからではないかと言われている。


YouTube で聴いた中で一番気に入ったのはコレ(↓)。クリスチャン・ツィメルマン(ツィマーマン)が弾き振りをしている。室内楽的な味付け(オーケストラの規模、ピアノの軽やかさ)がこの作品に合っているような気がする。

♪ Krystian Zimerman - Beethoven - Piano Concerto No 2, Op 19


演奏時期やオーケストラ名が書いてないが、この CD(↓)と同じかも知れない。とすれば、オーケストラはウィーン・フィル。


ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番&第2番




ところが、調べているうちに分かったのは次のようなこと…。

ツィメルマンは、レナード・バーンスタイン(ウィーン・フィル)と組んでベートーヴェンのピアノ協奏曲全集を出そうとしていたのだが、その途上でバーンスタインが亡くなる。残っていた第1番・第2番を、その翌年にツィメルマンがウィーン・フィルを弾き振りして全集を完成させた…。

なので、第3番・4番・5番がバーンスタインの指揮で 1989年9月のライヴ録音、第1番・2番が 1991年12月のセッション録音となっている。場所はともにウィーンのムジークフェラインザールで行われている。その全集がコレ(↓)。


Beethoven : The Piano Concertos 1-5




YouTube のこの音源(↓)は上の CD のものと思われる。最初にあげた動画付きのものより音はいい。

♪ ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op. 19 / クリスティアン・ツィマーマン(p),指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1991年12月


CD(Spotify)で聴いた中でよかったのがグレン・グールド(↓)。指揮者は偶然にもバーンスタイン。オーケストラはコロンビア交響楽団。活き活きとしたピアノがとてもいい ♪


バッハ:ピアノ協奏曲第1番/ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番




あとで YouTube にもあるのに気が付いたが、第1楽章しか見つからなかった。

♪ Piano Concerto No. 2 In B Flate, Op. 19 : I. Allegro Con Brio


それから、現代的な?協奏曲らしい(スケールが大きい印象の)演奏で、一番気に入ったのはアルゲリッチの 2000年の演奏(↓)。クラウディオ・アバド指揮でオーケストラは "Orchestra del Festival Arturo Benedetti Michelangeli"。

♪ ARGERICH / ABBADO: Beethoven Piano Concerto no.2 | Scarlatti Sonata K.141 [2000]


さて、一番のお気に入りをどれにするか…迷うところだ…(^^;)。



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