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2019年12月20日金曜日

変奏曲の勉強③:第3変奏、曲の終わりが終止線じゃない?

ベートーヴェンの「6つの変奏曲 WoO.70」を使った変奏曲の勉強、今日は第3 変奏。

第2変奏よりさらにテーマとの関係性が遠くなっているような気がする。…が、テーマの旋律に含まれる音に赤い丸をつけてみると、確かに元の音が散りばめられている。




とはいえ、弾いているときに元のテーマのイメージがあるかというと、私の場合、それはあまりない。むしろ、それ以外の「旋律」的な音の方が気になってしまう。

例えば、上の楽譜の 2小節目の「レシソ」とか 5小節目の「ラ#ファド」とかの方が耳に残る(旋律のように聴こえる)。

ここは、どちらかというと経過音のような箇所かも知れないのだが…。


さらに、後半(↓)では 3小節目から 4小節目の部分では、元の旋律にあった音(ドシラ)は和音の中に埋れてしまっている。

まぁ、変奏曲なので元の旋律をどう料理するかが腕の見せ所なのだろう。元の旋律が残っていて、伴奏やリズムが変化するような、ポップスのアレンジではない訳なので…。




こうなってくると、「(厳格)変奏」の変奏手法(↓)?の中のどれが使われているのかというのはよく分からなくなってくる…(^^;)。

少なくとも、旋律の転回・逆行や対位法は使われていないのだと思う。調の変化も…。コード進行(和声)も保たれていて、その点での雰囲気はテーマと類似している。
  1. 旋律の装飾
  2. 旋律の転回・逆行
  3. 対位法的変奏
  4. 音価の拡大・縮小
  5. 速度・リズム・拍子の変化
  6. 和声の変化
  7. 調の変化(長調←→短調)
  8. 伴奏の変化

今回、一つ気がついたことは、第 3変奏では、曲の終わりが「終止線」ではなく「複縦線」になっていることだ。

これは、次の第4 変奏の調が変わるので、それを予告する?ために「複縦線+調性記号」としてあるのか、第3 変奏と第4 変奏は続けて(アタッカで)演奏しなさいという意味なのか、よく分からない。

いろんな「変奏曲」の楽譜を見ていると、終止線をつかっているものと、複縦線で、明らかに連続して演奏するような書き方になっているものとがある。前者は組曲のようなもの、後者は全体で一つの曲と考えられる…のだろうか?

この第3 変奏では、他と同じ終止線だと思うようにしているが…(^^;)?


…ということで、変奏曲の勉強になっているのかいないのか?とりあえず半分まで来た。ここまで来たら、全部やりたいと思うのだが、年末がだんだん近づいている…(^^;)。



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