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2019年12月15日日曜日

変奏曲の勉強②:第2変奏、テーマ以外にも共通点が…

ベートーヴェンの「6つの変奏曲 WoO.70」を使った変奏曲の勉強、その2。

まずは、第1変奏と同じように、第2変奏の中にどんな形でテーマの旋律が織り込まれているのか、調べてみることにした。下図の赤い丸で囲んだのがテーマにある音。




上の図の続きが下図。第2変奏では、テーマの旋律の音が使われているものの、印象がかなり変わっていて、聴いただけでは(弾いていても…(^^;)…)、元の旋律との関係がすぐには分からないと思う。

とくに、上図の最終段から下図の1段目あたりの作りはちょっと複雑になっている。




これまでに勉強した範囲で、「(厳格)変奏」の種類を私なりに整理してみると、こんな感じ(↓)かな?と思う。8番目の「伴奏」は私が勝手に追加した。
  1. 旋律の装飾
  2. 旋律の転回・逆行
  3. 対位法的変奏
  4. 音価の拡大・縮小
  5. 速度・リズム・拍子の変化
  6. 和声の変化
  7. 調の変化(長調←→短調)
  8. 伴奏の変化

これで言うと、第2変奏は項目の 1. と 8. が基本で、音価とリズムも変化している、ということになるのだろうか…。


第1変奏と第2変奏を調べていて気がついたことがある。

それは、テーマ以外に「第2のテーマ」とまでは言えないものの、共通する要素があるのではないか?ということ。

下図は第1変奏の後半部であるが、2段目の右手「シ#ラシソラシ」の音型は、第2変奏の 3小節目にも登場していて、耳に残る特徴的な音型にもなっている。

それから、下図の左手に登場する「8分音符-4分音符」の上行音型は、第2変奏では、「4分音符-8分音符」の下行音型という逆の形で右手に登場している。



つまり、テーマを色々に変奏するだけではなく、細かい音型などを共通に使うなどして、テーマと6つの変奏曲が全体として一つのまとまった作品となるように作られているのではないだろうか?

…というのは、素人の推測でしかないのだけれど、これに気がついたときはちょっと嬉しかった…かも知れない…(^^)♪



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