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2019年9月6日金曜日

ベートーヴェンのピアノソナタ全曲録音した女性ピアニストは?

Slipped Disc のノーマン・レブレヒト氏がこんな記事(↓)を書いている。

✏️Name 4 Women Who Recorded The 32 Beethoven Sonatas
(ベートーヴェンのピアノソナタ32曲を録音した女性ピアニスト4人を挙げよ)

「アルゲリッチでも…ピリス でも…ユーディナ(Maria Yudina)でもないよ」と書いてある。私には皆目見当もつかないが、4人しかいないんだ…。


Maria Grinberg ベートーヴェン ピアノソナタ全集


元になった記事はコレ(↓)。全ピアノソナタを録音した 4人の中の一人、Maria Grinberg(マリヤ・グリンベルク)というピアニストに関する記事なのだが、その冒頭にこれまでにベートーヴェンのピアノソナタ全曲を録音した 4人の名前が出ているのだ。

✏️Why did the Soviets not want us to know about the pianist Maria Grinberg?

他の 3人は、"Annie Fischer、H. J. Lim、Mari Kodama" である。3人とも一応名前は知っている。児玉麻里さんがベートーヴェンのピアノソナタ全集を出しているというのは、うっすらと記憶があった。調べてみるとこの記事(↓)に書いたのだった…(^^;)。

《児玉麻里:チェックメモ》


で、この記事を書いた人は Maria Grinberg 以外の 3人はあまりお気に召さないようで、例えば、児玉麻里さんの演奏はちょっと丁寧すぎる?(a bit polite)と言っている。

Maria Grinberg は、ソ連時代のユダヤ人音楽家ということで、当時よくあった「迫害」にあっていたようで、その演奏が埋もれるのは惜しい…と言ったことが書いてある。

ちなみに、彼女のピアノソナタ全集(LP)は 1970年に国営レーベルの Melodiya(メロディア)からリリースされた。CD化(冒頭写真がそのジャケット)されたのは 2012年だが、アマゾンからは姿を消しているそうだ。(個別のCDはあるが全集は見当たらない)

ただ、Spotify 等には登録されていて、今「悲愴」ソナタを聴きながらこの記事を書いている。力強く本格的な演奏と言っていいだろう。古めかしさのようなものは感じない。

著者は、Maria Grinberg を影(the shadows)から救い上げるのは、Spotify や YouTube のようなネットかもしれない…と記事を結んでいる。


…と、書いている途中で思い出したことがある。たしか、小菅優さんも全集を出していたのではなかったか? で、チェックしてみたらありました…(^^)!

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集(完全生産限定盤)



ただ、レーベルが SMJ(ソニーミュージックジャパン)で、しかも「完全生産限定盤」なので、海外には認知されてないのかも知れない。


おまけ、その1。つい最近、OPUS KLASSIK賞を受賞したイゴール・レヴィットの「ベートーヴェン:ピアノソナタ全集」も9月20日発売予定である ♪

若き巨匠レヴィットが「15年間の演奏活動の一つの集大成」と位置付ける全集。2020年のベートーヴェン生誕 250周年に合わせてのリリースだ。

✏️イゴール・レヴィット/ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集(9CD)


Beethoven: The Complete Piano Sonatas




おまけ、その2。ベートーヴェン生誕 250周年といえば、ドイツ・グラモフォンから『ベートーヴェン新大全集』が 11月に発売されることになっている。

CD 118枚、DVD 2枚、Blu-ray Audio 3枚という規模のもので、ドイツ・グラモフォン以外にもデッカ他 10レーベルからの録音が集められているそうだ。

ピアノソナタで言うと、マウリツィオ・ポリーニ、エミール・ギレリス、ゾルタン・コチシュ、クラウディオ・アラウ、スティーヴン・コヴァセヴィチ、アルフレッド・ブレンデル、ヴラディーミル・アシュケナージ、ネルソン・フレイレ、ラドゥ・ルプーなどの名前が並んでいる ♪

✏️DG『ベートーヴェン新大全集』
~生誕250周年記念、CD・DVD・BDAの123枚組BOX限定盤



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《OPUS KLASSIK賞にイゴール・レヴィットの "Life" ♪》

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