ページ

2019年6月30日日曜日

チャイコンGalaコンサート ♪ カントロフGrand Prix!

梅雨空の日曜の朝、パンを焼いたあと、珈琲を飲みながらチャイコフスキーコンクールの Gala コンサートを聴いた。「コンクール・モード」?から抜け出たせいか、真央くんもカントロフもなかなか良かった…(^^)♪

カントロフは全部門から選ばれる "Grand Prix" を受賞。最後のゲルギエフの挨拶では、中国のホルン奏者 Yun Zeng とともに、藤田真央くんが「素晴らしい才能」として特別に紹介されるというハプニング?(↓)




ガラコンサートは、モスクワとペテルスブルクを合わせると 7時間という長丁場だし、日本時間の真夜中だったので、アーカイブでピアノの聴きたいところだけをつまみ食い ♪

モスクワでは、真央くんはモーツァルトのソナタ K. 330 の第1楽章、カントロフはブラームスのコンチェルト 2番の第3楽章 Andante。


ペテルスブルクでは、真央くんがチャイコフスキーのコンチェルト 1番の第3楽章で、カントロフはチャイコフスキーのコンチェルト 2番の第3楽章を弾いていた。



真央くんは、リハーサルなしでのゲルギエフとの共演だったらしいが、ファイナルのときよりずっと良かった。最後の音がちょっとずれた(早かった)のはご愛嬌…(^^;)。下の写真は演奏終了直後の二人。

カントロフも、ファイナルのやや挑戦的な弾き方(コンクール・モード?)ではなく、落ち着いた音楽的な演奏で、こちらの方がずっといいと思った。




カントロフが "Grand Prix" を獲ったのはちょっとびっくりしたが、マツーエフやゲルギエフの評価が高かったのだろう。もしかすると、会場で生で聴くカントロフはネット経由で聴くよりずっと良かったのかもしれない…。

"Grand Prix" は 1994年の第10回大会に設けられたもので、全部門の中で一人だけ委員長本人によって授与される賞である。

これまでの受賞者はソプラノのヒブラ・ゲルズマーワ(1994)、ピアニストのダニール・トリフォノフ(2011)、バリトンのアリウンバアタル・ガンバアタル(2015)の 3人。

ちなみに、グランプリの副賞はチャイコフスキーの銅像(↓)が貰えるようだ…(^^)。




グランプリを獲ったことで、カントロフのことがちょっと気になり始めた…(^^;)。とりあえず、これまでにリリースされている CD を(Spotify で)聴くことにした。

この記事を書きながらコレ(↓)を聴き始めたのだが、いやぁ〜素晴らしい。音の粒立ちも伸びもよくて、いい意味での艶っぽさがある。カントロフは「コンクール・モード」ではなく、リサイタルで聴くべきピアニストだと思った。観戦ではなく鑑賞 ♪


ロシア作曲家によるピアノ作品集 ~ ラフマニノフ : ピアノ・ソナタ 第1番 | ストラヴィンスキー : 火の鳥 | 他 (a la russe / Alexandre Kantorow (piano)) [SACD Hybrid] [輸入盤] [日本語帯・解説付]




2016年4月の録音で、収録曲は下記。

  • ラフマニノフ:ピアノソナタ第1番ニ短調
  • チャイコフスキー:18の小品 Op.72より No.5『瞑想曲』No.17『遠い昔』
  • ストラヴィンスキー/アゴスティ編:バレエ音楽『火の鳥』
  • チャイコフスキー:2つの小品 Op.1より No.1『ロシア風スケルツォ』
  • バラキレフ:イスラメイ Op.18


ちなみに、2015年にはお父さんジャン=ジャック・カントロフの指揮で、リストのコンチェルトの CD(↓)も出している(ジャケットの顔が若い…)。あとで聴いてみよう ♪

Liszt: Piano Concertos by Alexandre Kantorow (2015-08-03)





【関連記事】
《チャイコン(ピアノ)文化的成熟度の差が出た最終結果?》

《盛り上がってきたチャイコフスキーコンクール(ピアノ)!》

《「音楽観戦」ではなく「音楽鑑賞」!(チャイコン)》

《藤田真央くん、日本人「お気に入り」ピアニスト No.1!》


《TCH16/2019》(第16回チャイコフスキー国際コンクール(ピアノ)2019まとめ


  にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ

0 件のコメント:

コメントを投稿