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2018年9月12日水曜日

リーズ国際コンクール Semifinal 途中の感想・予想と結果

昨夜はリーズ国際ピアノコンクールのセミファイナルを、Evelyne Berezovsky まで聴いたところで眠たくなって寝てしまった…(^^;)。

この記事の前半分は、10人中 8人まで聴いたところでの感想メモとその時点での予想(私の好みによる希望?)。後半は、朝起きて結果を見ての感想である。




まず最初に興味半分(当たるかな?)の予想。

Evelyne Berezovsky
Eric Lu
Aljoša Jurinić
Anna Geniushene
Yuchong Wu

Eric Lu と Yuchong Wu はまったく聴いてないので 2次ラウンドでの印象だけで選んでいる。5人目はもしかすると Pavel Zemen かも知れない。あまり好みではないが、コンクール向きのガンガン弾くタイプなので審査員受けはいいかも…。


以下、個別メモ。フルで聴いた訳ではないので聴いた範囲の印象メモ。セミファイナルに残った 10人なので期待感が大きかったせいか辛口になっている。ご容赦を…(^^;)。


Xinyuan Wang、小さい手・ウィンナソーセージのような指で器用に弾く、やや変顔くん。全体にちょっとぎこちなさを感じる。とくにコレッリ・バリエーションはちょっと荒い。早くて細かいところの音がちゃんと出てない感じ。五重奏は弦楽器との一体感が感じられず弾くのが精一杯という感じ?

Pavel Zemen、豊かなよく響く音でよく歌う感じはあるのだが…。ラフマニノフのソナタ2番はちょっとうるさい。ヤナーチェクは部分的にはきれいなところもあるのだが面白くない。今ひとつ「音楽」が聴こえてこない。室内楽はいい。弦とうまくアンサンブルしている。ソロの時より音色の変化に富んでいるし「音楽」が聴こえてくる。

Mario Häring、ドビュッシーの前奏曲、雰囲気がない。弾いているだけという印象。室内楽の最初はいい感じだったのだが、2楽章のリズム感に何となく違和感があった。

Aljoša Jurinić、現代曲(Helmut Lachenmann:Schubert Variations)はイマイチか? ショパンのエチュード Op.25 は普通、というかいかにも弾き慣れているという感じでそれなりにうまいとは思うのだが面白くない。室内楽もとくに惹きつけられる感じはなかった。

Anna Geniushene、 室内楽は曲(Dmitri Shostakovich:Quintet for Piano and Strings)もいいのだろうが、アンサンブルもよく、ときおり前に出てくるピアノの音が美しい。弦とピアノと両者がフォルテで盛り上がる部分でもうるさくなくいい感じ。現代曲(Helmut Lachenmann:Schubert Variations)がなかなか良かったが、タブレット楽譜をけっこうガン見していたナ(最初の写真)。シューマンの Humoresque はちょっといただけない感じ。

Siqian Li、ドビュッシーの版画、音に緊張感が感じられずイマイチ。ムソルグスキーの展覧会の絵も音にキレがなく平板な印象。現代曲(György Kurtág:Selection of Játékok)面白くない。室内楽は曲(Maurice Ravel:Violin Sonata No. 2)は面白いのに、それが表現できてない感じ。アンサンブルも今ひとつ合ってない。

Tamila Salimdjanova、ドビュッシーの版画、音の輪郭がぼやけて、やや間延びしている印象。ショパンの Ballade No.1 は音がちゃんと出てない感じ。説得力がない。室内楽でもちょっとピアノが弱いと感じる場面があった。

Evelyne Berezovsky、ベートーヴェンのソナタ第 6番はちょっと違和感。私のイメージと違う。ちょっと軽すぎる。ショパンもリゲティも全体的になんか物足りなさを感じた。室内楽は、全体的にいい感じなのだが、和音の強打などややピアノが大きすぎると感じる部分も…。

以上、9月12日 1:00am。


朝起きて、結果を確認。

Eric Lu
Aljoša Jurinić
Anna Geniushene
Xinyuan Wang
Mario Häring

最初の 3人は当たった?が、Xinyuan Wang と Mario Häring の 2人はちょっと意外。私のは「好みによる期待値」なので、まぁ、こんなものか…。
 
Evelyne Berezovsky はこれじゃ危ないかも…とは思ったのだが、他にあまりピンとくるコンペチタがいなかったので入れておいた…(^^;)。コンチェルトを聴いてみたいというのもあったので、ちょっと残念…。

Xinyuan Wang と Mario Häring はどこがいいのか、個人的にはよく分からない。Wang は表現しようという意思は感じるのだけど…。Häring は、室内楽はわりとよかったのだが…。


感想メモではキツイことばかり書いてしまったが、結構楽しませてもらった。現代曲は期待したほど面白くなかったが、室内楽がヴァリエーションに富んでいた(二重奏〜五重奏の色んな曲)ので楽しめた。

こうなったら、Eric Lu を応援するかな…(^^)♪ Anna Geniushene はシューマンでちょっとがっかりしたし…。



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