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2017年7月11日火曜日

片手練習の効用:両手で弾けないから片手じゃなく…

ここしばらく(といってもすでに1ヶ月くらい?)左手小指に軽い痛みがある。ピアノを弾いているときは何ともないのだが、日常のちょっとした動作で痛みが走る。軽い腱鞘炎ではないかと思う。

それで、新しい曲もあまり左手に負担がかからないことを考えて、ベートーヴェンではなくモーツァルトにしてみた。で、練習も初めのうちは右手だけの練習を中心にすることにして、左手を休めることにした。

そういう練習を始めてまだ数日なのだが、ちょっと新しい発見をしたかも知れない…♪


それは、大まかには次の2つである。

①簡単なフレーズでも右手だけだとアラが目立つ
②右手だけでは難しいフレーズがある


①の方は、例えば次のような箇所。



2小節目からのなんでもないフレーズ。両手で弾くといい感じに弾けている(と思っていた)。ところが、右手だけで弾いてみると、何だか間が抜けているというか、思っているほど歌えていないのが一目(耳)瞭然なのだ。


例えば最初のミ♭の音。イメージ的にはわずかにクレッシェンドなのだが、右手だけだと当然ディミヌエンド(音が減衰)していく。バレンボイムとかシフのようにはいかない(当たり前!)。後半のレガートもいまいち…。

まぁ、もともとその程度にしか弾けていないのが、左手伴奏の「飾り」がなくなったとたんに「アラ」が丸見えになってしまった、ということなんだろうと思う。


②は、例えばこういう(↓)箇所。



1小節目の最後からの左手「シ♭→ラ→ミ→ファ」がなくなると、それに続く右手の16分音符×3がうまく入らなくなるのだ。相当にぎこちなくなってしまう。


これは、テンポ感というか「拍感」みたいなものがそもそも欠如していた、ということかも知れない…(^^;)。

ちなみに、この部分、早くも「難所」認定をしてしまった。両手で弾いているときも「ある程度以上スピードが上がらない」という課題を見つけてしまったからだ。無理やりにスピードを上げると、リズムが崩れる(等間隔でなくなる)。



…ということなので、実は左手小指の方は何となく治ってきたような気もするのだが、もうしばらく片手(右手)練習を続けてみようと考えている。目標としては、右手の単旋律でもフレーズがきれいに弾けること、「拍感」を感覚としてつかみながら弾けること、の2つ。

そういえば、《井上直幸氏の『ピアノ奏法』いい!座右の書にしよう♪》で紹介した本にも、「フレーズの姿形を意識すること」「テンポ感やリズム感などを感覚で捉えること」といったことが書いてあった。


それから、せっかくの?片手練習なので、「止まらずに弾くこと」という長年の課題にも取り組みたいと思う。両手よりは止まる確率も下がるはずだし…。順番としては、一つのフレーズの形がある程度整ってから、複数のフレーズをつなげるというのがいいのではないだろうか。

あと、余裕があれば「スピードアップ」にも取り組もうか…。まぁ「余裕があれば…」ということで、最初からあまり欲張らない方がいいだろう…。


ここで一つ思い出したのが、「片手練習をするときに弾いていない方の手を横にだら〜んと下げる」という練習方法。


せっかくなので、というかどうせ左手は空いているので「だら〜んと下げる」方法でやってみようと思う。ついでに「脱力」の練習にもなるかもしれないので…。


左手小指のこともあり、今回は「スロースタート」になっているが、まぁ毎日暑い日が続いており、気持ちも少し「だら〜ん」としているのでちょうどいい感じだ…(^^)?

この曲(モーツァルトのソナタ K.570 第1楽章)は、始める前には「飽きるかも…」と思っていたのだが、弾いてみるとけっこう面白いと感じている。今の私のレベルにはあっているのかも知れない。



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