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2017年5月29日月曜日

イリーナ・ランコヴァ:弾きっぷりのいい女性ピアニスト ♪

《私の鑑賞スタイル:ピアノ演奏を聴くときのモード?》の記事で「ちょっと『男前』?な演奏で気に入っている」と書いたイリーナ・ランコヴァ(Irina Lankova ↓)であるが、少し他の音源も聴いて調べてみた。





Irina Lankova 公式サイトがわりと充実しており、YouTube にIrina Lankova チャンネルもあるので、音源や情報は探しやすい。

NAXOS でも Indésens というレーベルから出ているCDが4枚ほど見つかった。そのうちの1枚がシューベルトの "Klavierstücke D946" を含むものだった(↓)ので、聴いてみた。



D946 以外には、ピアノソナタ20番(D959)と即興曲D899-3 が入っている。聴いた印象はまずまずという感じ。


演奏としては、ちょっと気に入ったのが、実はショパンのスケルツォ2番。ショパンの演奏はいいと思うものになかなか遭遇しないのだが、これは久しぶりにいい感じだ。「お手本」として聴いている D946-2 と同じで「男前」というか、弾きっぷりがいい ♪

聴いていて、ある意味「ショパンらしさ」という名の「耳タコ」がない。とは言っても、中間部はとてもきれいに歌っている。最後まで気持ちよく聴かせてもらった(↓)。



もう一つ気に入ったのが、やや対象的な静かな美しいバッハ(↓)。曲はたぶん初めて聴くが、どこかで聴いたような気もする。



で、イリーナ・ランコヴァ(Irina Lankova)はどんなピアニストかというと…。

1977年9月11日、ロシア生まれ。モスクワ・グネーシン音楽院でレフ・ナウモフ(ゲンリヒ・ネイガウス門下)に師事した。アシュケナージにも習ったことがあるようだ。

Indésens Records から、ラフマニノフ、リスト、スクリャービン、ショパン、シューベルト等のCDを出している。ヴァイオリニスト Tatiana Samouil と組んで、"Caprice"というデュオ・アルバムなども。


"Piano unveiled" というちょっと面白いこともやっている。バレンボイムの Barenboim チャネルのような、4〜5分程度のミニレクチャー?の動画である。英語とフランス語。

現時点では4つしかない(↓)が、今後増えていくのかな…?

Episode 1: Interpretation(解釈:ショパン:スケルツォ2番)

Episode 2: Elements(要素:ショパン:スケルツォ2番)

Episode 3: Silences(静寂:バッハ:Marcello Adagio)

Episode 4: Impressionists(印象派:ドビュッシー:月の光)

Episode 2 と 3 がやや面白かった。Episode 1 では3種類の解釈で、スケルツォの出だしを弾いてくれるのだが、分かるような同じような…? まぁ、こちらの聴く力が不十分なんだろう…(^^;)。


結論としては、今のところ「お気に入り」とまでは行かない「候補」レベルかな…。いくつか聴いているうちに、何となく飽きてくるような気がしてくる。曲によってはなかなかいいのだが…。

で、試しに以前からの「お気に入り」のピリスさんのシューベルト(↓)を聴いてみた。


やはり、こちらの方が「鑑賞」モードで聴くときは断然いいと思う。ただ、こんなにきれいな音でこんなに美しく弾くことは、どうやったらできるのか、まったく想像もできない…ので「お手本」にはならない…(^^;)?



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