優勝はロシアのアンドレイ・ググニン。2位がタラセヴィッチなので、ロシアの1・2フィニッシュという形だ。個人的に期待していた、Moye Chen(中国)は3位。
ファイナリストの順位は次の通り。
1位:Andrey Gugnin(ロシア)
2位:Arseny Tarasevich-Nikolaev(ロシア)
3位:Moye Chen(中国)
4位:Kenneth Broberg(アメリカ)
5位:Oxana Shevchenko(カザフスタン)
6位:Jianing Kong(中国)
まあ、個人的にはこれといった好みのピアニストは見つからなかったが、何だかんだ言いながらも、ところどころではあるが、結局ファイナルまで聴いてしまった。ファイナルはほとんど聴いた。
結果については、コンチェルトの出来から言えばこんなものだろうと思う。
Gugnin は、弾き方と音楽の作り方はなかなかいいと思うのだが、音色がもう少しクリアであれば私の好みに近くなる。それと、やや優等生的な印象なので、もう少し面白みがあってもいいかも知れない。
今回の優勝者には手厚い支援プログラムが用意されている(↓)ようなので、今後の成長に期待しよう♪
→《シドニー国際ピアノコンクール、変貌の舞台裏》
「ゲルギエフのマリインスキー国際ピアノフェスティバルでの演奏や、オーストラリアやヨーロッパでの演奏契約、ロンドン・フィルとの共演、ハイペリオン・レコードでのCD録音、キャリア支援、等々」
すでに次のコンサート(日時、場所)が決まっているらしい。
7/28 MELBOURNE RECITAL CENTRE
7/30〜8/1 AUSTRALIAN FESTIVAL OF CHAMBER MUSIC, TOWNSVILLE
8/7 SCOTS COLLEGE, SYDNEY
8/9 PERTH CONCERT HALL
前回の記事《シドニー国際ピアノコンクール、ファイナリスト》に「6人はそれほど大きな実力差があるとは思えないので、ファイナルの出来しだいだと思う」と書いたが、大まかにはその「出来」と6人の順位はあまり違和感はない結果であった。
ただ、Tarasevich-Nikolaev と Moye Chen は、個人的には順番が逆なのではと思った。2人ともラフマニノフの2番を弾いたのだが、タラセヴィッチはやや乱暴で破綻しかけていた。モエ・チェンは手が小さいので迫力不足は否めないが、それなりに弾けていたという印象だった…。
ところで、優勝したアンドレイ・ググニンだが、9月に浜離宮朝日ホールでリサイタルをやるようだ。こりゃ「満員御礼」確実かな…?
2016年9月28日(水) 19:00
浜離宮朝日ホール
ベートーヴェン:幻想曲 作品77、ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 作品57「熱情」
リスト:超絶技巧練習曲集
「アンドレイ・ググニン ピアノリサイタル」のポスター(↓)。
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