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2016年5月4日水曜日

GPC:マツーエフのプロコ協奏曲第2番よかった♪!

デニス・マツーエフが始めた「グランド・ピアノ・コンペティション」(勝手にGPCと略…)というのが4月30日から5月5日までの予定で行われている。11〜16歳の子どもたちの国際ピアノコンクールだ。

その中には、唯一の日本人参加者の奥井紫麻(しお)ちゃん(↓)もいる ♪


そのオープニングで、マツーエフがプロコフィエフのピアノ協奏曲第2番を弾くというので、オンライン・ストリーミング配信を聴こうと思っていたのだが、逃してしまった。

で、昨日、そろそろコンペティションの様子でもアップされていないかと、公式サイトを見ていたら、まずこんなニュースが目についた。

✏️Denis Matsuev made his Debut as a Conductor at the Opening Ceremony of Grand Piano Competition(※すでに削除された?)

「マツーエフが指揮者デビュー」!?…と思って見てみたら、オープニングで子どもたちが入場してくるときの行進曲(プロコフィエフのオペラ「三つのオレンジへの恋」の曲)を余興で?振ったというもの。


公式サイトをパラパラ見ていたら、 "VIDEO" というページがあった。そこに1時間半ほどのオープニング・セレモニーの動画("30 April. Opening Gala")が載っていた。

※このページも、残念ながらすでに削除されたようだ?

さっそく見てみると、セレモニーの最初(挨拶とか選手入場とか…)から最後(指揮者ゲルギエフの長いお話など)まですべて録画されている。マツーエフの演奏も、もちろん…。

上の写真は、子どもたちが(なぜか帽子を手に持って振りながら…)1人ずつ入場しているところの一場面で、11歳の奥井紫麻(しお)ちゃん。


下のタイム・バー(というのかな?経過時間を示すヤツ)のところに2カ所マークがあって、何かと思ったら演奏曲の開始を示すものだった。チャイコフスキーの "Romeo and Juliet, Fantasy-Overture" とプロコフィエフの "Concerto No. 2 for Piano"。で、すぐにピアノ協奏曲にジャンプした。

この第2番はあまり聴き覚えのない曲だったのだが、面白かった。プロコフィエフらしいダイナミックさというか、ちょっとやり過ぎではないかと思うくらいのノリが、ある意味では気持ちがいい。


マツーエフの演奏もよかった。大きな手と体をいっぱいに使っての熱演だった。ロシア奏法の重厚感あふれる弾き方なのだが、激しい打鍵のところでも崩れないし、ちゃんとピアノの音(楽音)が出ているところはさすがである。(チャイコンの若手の中には、打楽器の音になってしまうピアニストが多かったが…)

子どもたちにいいところを見せて「おーっ!」と言わせたい、なんてことを思いながらの選曲だったのかも…(^^;)。そういう狙いだったとしたら、その目論見は成功したように見えた。まさにブラボーな演奏であった。


コンペティションの結果は明日(5月5日)に発表される。最年少11歳の紫麻(しお)ちゃんに注目してみよう。



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