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2015年9月2日水曜日

ショパン・コンクールの有力候補を聴く

あと1カ月ほどでショパン国際ピアノコンクールが始まる。新しくお気に入りピアニストを発見できるかもしれず、新鮮な・斬新な?演奏を聴けるかもしれず、楽しみにしている。

少し、有力候補などの演奏を聴いておこうと思っているが、誰を聴いていいのかまったく分からない。なので、『音楽の友』に載っていた「海外勢の注目ピアニスト」20人を中心に、少しずつ聴くつもりだ。

Pianist Loungeの「予備予選レポート」も見てみたが、数名を除いてほとんどが『音楽の友』と同じピアニストをあげている。


国別では、ロシア、中国、韓国あたりが強いのか?(中国・韓国の姓・名の順が不統一だが、『音楽の友』の表記に合わせてある)

アルファベット名のあとの数字は、 YouTubeを聴いた時点の「再生回数 / Good(いいね)の数 / Badの数 / いいね率%」(いいね率=Good/(Good+Bad) )。聴いた結果の「お気に入り候補」には名前に黄色の網かけをつけた。



ロシア

アルセニー・タラセヴィッチ=ニコラーエフ
Arseny Tarasevich-Nikolaev 1599/13/5/72%

本大会の中心の一人。バッハの名演奏で知られるタチアナ・ニコラーエワの孫息子。2012年スクリャービン国際ピアノコンクール優勝、2013年クリーブランド国際ピアノコンクール第2位、2014年グリーグ国際ピアノコンクール第2位。

※感想→《リーズ国際ピアノコンクールの有力候補を聴く》
 (9/13までのリーズ国際にも出ている、すごい!)


ロマン・マルティノフ
Roman Martynov 2285/17/12/59%

独自の感性。2012年第8回浜松国際ピアノコンクールのセミファイナリスト。


ドミトリー・シシキン
Dmitry Shishkin 9498/121/18/87%

緻密。2013年ブゾーニ国際ピアノコンクール第3位。今年のチャイコフスキー・コンクールでは Round 1 で落ちてしまったが、ライブ配信で聴いた私の感想は「溌剌として、キビキビした音が印象的で、ちゃんと音楽になっていた。彼は "Round 2" に進んで欲しいと思う。」というものだった。


ウラディーミル・マトゥセーヴィチ
Vladimir Matusevich 1927/8/9/47%

2回目の挑戦。


ガリーナ・チスティアコヴァ
Galina Chistiakova 8445/85/21/80%

注目の姉妹の姉、数々の国際コンクールで入賞。


イリーナ・チスティアコヴァ
Irina Chistiakova 5748/38/10/79%
注目の姉妹の妹、数々の国際コンクールで入賞。



ラトヴィア

ゲオルギス・オソキンス
Georgijs Osokins 2164/24/6/80%

ノーブルな演奏。2014年、青少年のためのショパンコンクール1位。



カナダ

シャルル・リシャルト=アムラン
Charles Richard-Hamelin 10711/135/20/87%

余力あるピアニズム。2014年、モントリオール国際コンクール2位。



ウズベキスタン

タミラ・サリンジャノヴァ
Tamila Salimdjanova 1486/16/12/57%

強い女性ピアニスト。



ハンガリー

イヴェット・ジョンジョジ
Ivett Gyöngyösi 9008/96/54/64%

歌の才媛。



アメリカ

アレクセイ・タルタコフスキー
Alexei Tartakovsky 2534/22/2/92%

男性的な音とレガート。



クロアチア

アリサオ・ユニリッチ
Aljoša Jurinić 4267/55/11/83%

2回目の挑戦。



ポーランド

ピオトル・リシャルト・パヴラク
Piotr Ryszard Pawlak 4110/36/15/71%

ポーランド最年少17歳。


アンジェイ・ヴィエルチンスキ
Andrzej Wierciński

予備予選免除の19歳。
※YouTubeの音源を聴く限り、荒削りで好みではなかった。



中国

チェン・ズァン
Cheng Zhang 1310/12/3/80%

2013年クララ・ハスキル国際ピアノコンクール優勝。


ワン・チャオ
Chao Wang 1409/11/3/79%

2006年第1回高松国際ピアノコンクール第3位。


キ・コン
Qi Kong 3054/23/4/85%


ティファニー・プーン
Tiffany Poon 32245/476/22/96%

香港生まれ、米国で学ぶ。


ジー・チャオ・ジュリアン・ジア
Zhi Chao Julian Jia 5006/42/12/78%

2回目。



韓国

ソンジン・チョ
Seong-Jin Cho 25508/254/20/93%

貫禄の通過。2009年第7回浜松国際ピアノコンクール優勝、2011年チャイコフスキー国際コンクール第3位、2014年ルービンシュタイン国際ピアノコンクール第3位。


スジョン・アン
Soo Jung Ann 16642/112/20/85%

3回目、丁寧なピアノ。2009年第7回浜松国際ピアノコンクール第6位。


ムン・ジヨン
Jiyeong Mun 11331/126/20/86%

2014年第3回高松国際ピアノコンクール優勝。



それぞれ聴いてみた感想は下記。

《ショパン・コンクール注目ピアニスト:ロシア》

《ショパン・コンクール注目ピアニスト:中国》

《ショパン・コンクール注目ピアニスト:韓国》

《ショパン・コンクール注目ピアニスト:ラトヴィアほか》


【補足】事前審査免除の7人(下記)についても、YouTubeで見つかった音源をいくつか聴いてみたが、その範囲では好みの演奏はなかった。とくに、ポーランドのピアニストのノクターンが妙にもったりしていてイマイチだった。流行りの弾き方か何かだろうか…?

 Dinara Klinton (Ukraine)
 Łukasz Krupiński (Poland)
 Krzysztof Książek (Poland)
 Andrzej Wierciński (Poland)
 Rachel Naomi Kudo (United States)
 Eric Lu (United States)
 Nozomi Nakagiri (Japan)

なお、日本人12人については、事前審査の演奏(中桐さんは浜松国際での演奏)を一通り聴いた範囲では、私の好みのピアニストは見当たらなかった。日本人として、注目&応援するつもりではあるが…。



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