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2014年8月15日金曜日

美は細部に宿る?(ベルガマスクの苦戦)

ドビュッシーの「ベルガマスク:プレリュード」が思ったように弾けず、目に見える進歩もなく、相変わらずの苦戦が続いている。3日前に設定した18箇所の「難所」克服プランもなかなかしんどい。



「苦戦」の原因の一つが、今回はどうも「表現」にありそうだということは何度か書いてきた。つまり「どう弾くか」がよく分かってないことで、難しさが増しているのではないか?ということだ。

昨日、部分練習をしているときにちょっと思ったことがある。それが、大げさに言うと「美は細部に宿る」ということになるのだが…。

つまり、難しいフレーズ自体をちゃんと弾くということはもちろんなのだが、それ以外の部分、とくに「つなぎ」の部分が大事なのではないかと思ったのだ。


例えば次の箇所。



23→24小節目、25→26小節目、27→28小節目(図の最後からその次)などの部分。このあたりが弾いていてうまくいかない&「しっくりこない」のだ。

単純に言うと、「前のフレーズをきちんと収めてから次のフレーズを始める」ことをきちんとやればよいのだろうが…。それを実際に弾くことが難しく感じている。


難しさの理由のひとつは、フレーズ間に休符がないことかもしれない。

前のフレーズを収めると同時に次のフレーズの準備をする必要がある。しかもペダルを踏みかえて音が濁らないようにしないといけない。

つまり、単純に(技術的に)スピードが間に合っていない。鍵盤を押えるスピードというよりは、ポジション移動や手の形の準備のスピードの方である。


…なんか「表現」とか「美」の話ではなく、初歩的な「技術」の問題に思えてきた。「アラベスク第1番」のときに気づいた「鍵盤を弾いてないとき(ポジション移動など)」の脱力ができてないという基本問題かも知れない。



まあ、いずれにしてもフレーズの「つなぎ」が表現のポイントであることには変わりないはずだ。少し原因が見えてきたので、対策というか練習方法は何かありそうである。キーワードは「スピード(アジリティ=俊敏さ)」と「脱力」である。

ただ、ポジション移動とか手の準備とかを練習する方法というのは、教本とかにもあまり書いてないので自分で工夫するしかないのだろうが…。

とりあえずは、「ベルガマスク:プレリュード」の曲の中で、脱力とすばやい移動・準備を意識した練習をしてみようと思う。またやること(練習課題)が増えてしまった。やれやれ…(8月中に終わるのだろうか)。



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