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2023年7月21日金曜日

トリフォノフが弾く Mason Bates のピアノ協奏曲はアメリカン現代音楽 ♪

トリフォノフがビザの問題でイギリスの Proms に出場できなくなった…というニュース(↓)でたまたま知ったのだが…(^^;)。

メイソン・ベイツ(Mason Bates、1977- )というアメリカの現代作曲家がトリフォノフのために書いたピアノ協奏曲がなかなか美しくノリのいい曲で、ちょっと気に入ったかも…♪

✏️Daniil Trifonov is out of BBC Proms(Slipped Disc)


Daniil Trifonov performed Mason Bates’ Piano Concerto with the Philadelphia Orchestra under music director Yannick Nézet-Séguin. (Photos by Pete Cecchia)


YouTube に音源があったので聴きながらこの記事を書いているが、いきなりピアノの美しい音が聴こえてきて、ポップでジャジーなところや映画音楽みたいなところや…多彩な展開があり、現代音楽というより、現代アメリカのポピュラー?クラシック音楽みたいな…?

でも、なかなかに魅力的で、嫌いじゃない…(^^;)♪ 現代のアメリカのクラシック音楽(あるいはオーケストラ、あるいはその聴衆)の雰囲気を反映したものになっているのかも?

♪ Concerto pour piano - Mason Bates (Daniil Trifonof - 2022)
 Pf: Daniil Trifonov
    Orchestre Philharmonique de Radio France
    Mikko Franck, direction 


冒頭の写真は世界初演(2022/1/14)のときの記事(↓)からお借りしたもの。

✏️Bounding Across Styles, Bates Piano Concerto Honors Era Of Virtuoso(Classical Voice North America, 2022/1/17)

この記事によると、この曲はフィラデルフィア管弦楽団とサンフランシスコ交響楽団の委嘱で、トリフォノフのために書かれたもののようだ。


メイソン・ベイツという名前は初めて聞いたのだが…。

1977年生まれ、アメリカの交響曲やオペラの作曲家であり、エレクトロニック・ダンスミュージックの DJ でもあるそうだ。

ジョン・コリリアーノやデイヴィッド・デル・トレディチ、サミュエル・アドラーらに師事。2019年に、オペラ「The (R)evolution of Steve Jobs(スティーブ・ジョブズの革命〈進化〉)」(2017年7月初演)で、グラミー賞最優秀オペラ・レコーディング賞を受賞している。

✏️Mason Bates(本人サイト)

✏️Mason Bates(Wikipedia/ 英語)


スティーブ・ジョブズのオペラがあるとは知らなかった。これ(↓)が、グラミーを受賞したアルバム。




YouTube で全曲聴ける。

♪ Bates: The (R)evolution of Steve Jobs(アルバム・プレイリスト)


トリフォノフが弾いているピアノ協奏曲はベイツが初めて手がけたピアノ協奏曲だそうで、ピアノソロ曲はほとんど作っていないようだ。

YouTube で小品を 2つ見つけた。"White Lies for Lomax" という曲はジャズっぽくてちょっと面白い。でも、最後に入るどこかの原住民の歌みたいなものは何だろう?

 Pf: keisuke nakagoshi

 Pf: Tania Stavreva


《鍵盤音楽史》に入れるにはちょっとピアノ作品が少なすぎるかな…(^^;)?

それにしても、最近若手ピアニストに献呈される作品(ピアノ協奏曲)が増えてきたような気がしていて、ちょっと面白い世界(クラシックピアノ界)になってきたのかも…(^^)?

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