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2022年1月4日火曜日

クラシック音楽の時代区分は難しい…とくに近現代は…

「鍵盤音楽史」の前に「音楽史」(鍵盤以外も…)を軽く勉強しようと思った。

…のだが、時代区分の決定版?がなかなか見つからない。まぁ、江戸幕府が出来てからなくなるまでが江戸時代…みたいに明確な区分はないのだろうが…(^^;)。

いろんなネット記事を参考に、とりあえず一つの「枠組み」みたいなものを作ってみた。




ピアノの練習でよく出てくるのが「4期」(バロック、古典、ロマン、近代・現代)なのだが、その前に「中世」「ルネサンス」というのがある。

また、「4期」では「近代・現代(近現代)」とまとめているが、なんとなく大雑把すぎる気もする。「ピアノの練習」のためにはそれでもいいのだろうが…。


「近代・現代」については、近代と現代の境目とか、現代の中の分け方とか様々な意見があるようなので、勝手に「前衛音楽:1920-1945」「実験音楽:1945-1980」「(狭義の)現代音楽:1980-現在」と分けてみた。

「前衛音楽」はシェーンベルクの無調音楽や十二音技法などが中心になった時代。「実験音楽」は、ミュジック・コンクレート、電子音楽、偶然性の音楽、コンピュータ音楽など様々な実験が行われた時代。

そして、狭義の「現代音楽」はその後の、ある意味で混沌とした時代、歴史的な評価が定まってない時代?…と言っていいかもしれない。


近現代の音楽の潮流は一本の流れではなく、複数の流れや新旧の様式が混在している。

例えば、アルバン・ベルク(シェーンベルクの弟子)とドビュッシーは同時代の作曲家なのだが、私の感覚ではベルクは「前衛」、ドビュッシーは「近代」なのだ…(^^;)。


でも、「近代」と前衛音楽とは違う。「近代」は音楽の様式や潮流とは無関係の「年代」しか言ってないので、こんなことが起きてしまうのかも知れない。

いずれにしても、この辺りの整理は偉い先生方にお任せするとして、とりあえずは記事の最初に掲げた図を、私自身の音楽史テンプレートみたいな形にしておこうと思う ♪


ところで、鍵盤音楽史の勉強は、PTNAの年表の最初にあったスヴェーリンク(ルネサンス末期〜バロック初期)から聴き始めていたのだが、もう少し時代を遡った方がいいかも…と思い直して、スタートの作曲家を誰にするか?…検討中である。

「中世」時代に鍵盤楽器があったのかどうか、鍵盤音楽が存在したのかどうか…から勉強しないと…(^^;)。


それから、色々見ているうちに面白い記事やサイトを発見した。

一番気に入ったのはコレ(↓)。日本史・世界史と音楽史などの対応が分かる大きな年表になっている。

✏️地球の音楽年表(Senzoku Online School)

こんな感じ(↓)。作曲家名の年号は生誕の年。曲名は初演の年。



もう少し外観できる年表を、なぜかタワーレコードが作っている(↓)。


あと、作曲家年表としてはこんなの(↓)がある。


✏️ひと目でわかる作曲家年表(日本クラシックソムリエ協会、PDF)


おまけ。"Senzoku Online School" の中にもう一つ面白いコンテンツを見つけた。


これは「専門家による音楽史の詳しい解説を、当時の演奏を再現した撮り下ろしの映像や、当時使用されていた楽譜資料などと一緒にご覧いただけるコンテンツ」というもの。

中世からバロックまでしかないが、実際に「教会旋法」や「オルガヌム」による合唱の例が動画で聴けるのでとてもいい ♪

ということで、昨日からこれで勉強することにした…(^^)♪


2 件のコメント:

  1. ぴあさん、あけましておめでとうございます。今年は音楽史勉強されるんですね。いつも前向きで弾くこと以外にもいろいろプロジェクトを持たれていて、感心します。一番上の表、ドビュッシーとラフマがもしかして入れ替わっちゃってますか?私は音楽史、全く詳しくないのですが、ドビュッシーは好きな作曲家のひとりで、印象派、ロマン後期かな?と思いました。今年もどうぞよろしくおねがいします。

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  2. Gariさん、明けましておめでとうございます。今年もよろしく♪
    たしかにおっしゃる通りひっくり返ってますね…(^^;)。何となく私のイメージで、ラフマニノフはロマン派(後期)、ドビュッシーはその作品から近代という印象を持ってました。同年代のベルクを現代と思っていたりするので、いい加減ですね…(^^;)。近代と後期ロマン派あたりはちょっと入り組んでいる?ような気もします。ピティナの課題曲を確認したら二人とも近・現代に入ってますね…。ご指摘、ありがとうございました ♪

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