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2021年12月19日日曜日

Bach100: トッカータとフーガ BWV540 聖トーマス教会のウルリッヒ・ベーメ いい ♪

「J.S.Bachの作品100曲を聴く」《Bach100BWV🎧》プロジェクト、今日はオルガン曲「トッカータとフーガ ヘ長調」BWV540。

有名な「トッカータとフーガ ニ短調」BWV565 に続いて、トッカータとフーガの 2曲目。たぶん、初めて聴いたような気がする。


BWV540 🎼バッハ(1685-1750)の作品一覧/Wikipedia


バッハのオルガン曲集などに収められている「トッカータとフーガ」は 3曲ある。

  • トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
  • トッカータとフーガ ヘ長調 BWV540 
  • トッカータとフーガ ニ短調「ドリア風」BWV538


YouTube の検索で見つかった音源をいくつか聴いてみた。カール・リヒターとかトン・コープマンといった有名人の演奏もあったのだが、なぜだか私の好みではない…(^^;)。

聴いていて、理由の一つは「しつこさ」?ではないかと思った。トッカータのテーマはこんな感じ(↓ Wikipedia より借用)。最初は、快活な感じがいいなぁ…と思って聴くのだが、これが延々と繰り返されるので、かなり「耳についてくる」。

それに加えて、オルガンの壮大な響きが(曲によってはとてもいいのだが…)ちょっと耳障りに感じてくるようなのだ…。




曲自体が良くないのかな…などと思い始めたとき出会ったのがコレ(↓)。


聖トーマス教会のオルガニストであるウルリッヒ・ベーメ(Ullrich Böhme、ドイツ、1956-)が教会の「バッハ・オルガン」を弾いているもの。

これが、音の響きといい、音楽の流れといい、他の演奏に比べると穏やかな印象で、「しつこさ」のようなものをまったく感じさせない素晴らしい演奏なのだ。さすが…(^^)♪


ウルリッヒ・ベーメは、13歳からオルガン演奏を始め、ケムニッツの聖十字架教会でカントールとオルガニストを務めた後、1986年にライプツィヒの聖トーマス教会のオルガニストになっている。2019年には来日しているようだ(↓)。

✏️バッハ・オルガン作品全曲演奏会vol.14(住友生命いずみホール)


ちなみに、聖トーマス教会には 2台のオルガン(↓)があって、上の演奏は「バッハ・オルガン」と呼ばれる小さい方(新しい方:2000年制作)のオルガンが使われている。

  • バッハ・オルガン:バッハ生誕200年を記念して 2000年にジェラルド・ヴェーエル(Gerald Woehl、1940-)が制作 、61ストップ、北のギャラリーに設置
  • ロマン派オルガン(ザウアー・オルガン):ヴィルヘルム・ザウアー(1831-1916)制作、63ストップ、1908年に88ストップに改造、西の壁面に設置

参考記事

✏️ライプツィヒ 聖トーマス教会(光音のパイプオルガン記)

✏️聖トーマス教会のパイプオルガン(フードアナリスト世界の旅:下の二つの写真はここからお借りしたもの

バッハ・オルガン

ロマン派オルガン


ウルリッヒ・ベーメが聖トーマス教会の 2台のオルガンを弾き比べている CD(↓)も出ている。

『聖トーマス教会の2台のオルガン』



ピアノ編曲版では、面白いものを見つけた(↓)。


パーシー・グレインジャー(Percy Grainger, 1882-1961)というオーストラリア生まれのピアニスト&作曲家が 3台ピアノのために編曲したもの(トッカータのみ)。

これを、6人で(同じパートを 2人ずつ?)弾いている。ピアニストは "Marc-André Hamelin, Angela Cheng, Angela Hewitt, Jon Kimura Parker, Janina Fialkowska and André Laplante" となっている。マルカンドレ・アムランとかヒューイットさんとか入っている ♪

ちょっと「余興」的な演奏だけど、まぁ面白い ♪


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