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2021年9月5日日曜日

次のピアノ練習曲はシャブリエの「牧歌」にチャレンジ ♪

3日間あれこれ悩んだ挙句、難易度は 28段階の「20」と高いのだが、エマニュエル・シャブリエの「10の絵画風小品」から第6曲「牧歌」(Idylle)をやってみることにした。

モーツァルトの「幻想曲」に続いて、私にとってはチャレンジングな曲になるが、試し弾きの感覚では、まぁ何とかなるのでは?…という楽観的な見通しで…(^^;)♪




エマニュエル・シャブリエ(Alexis-Emmanuel Chabrier、フランス、1841〜1894)という作曲家は、実はよく知らない…(^^;)。

Wikipedia によると、幼い頃からピアノは天才的だったが、法律を学んで公務員になり、39歳で退職して作曲家に専念するまでは、音楽や作曲は独学だったそうだ。ただその間も、フォーレやダンディらの作曲家やマネ、モネ、セザンヌら画家とも親しくしていたとのこと。

1880年にワーグナーの楽劇『トリスタンとイゾルデ』を観たことで作曲に専念することを決意するが、1894年に 53歳で亡くなっているので、活動期間は 14年ほどしかない。

代表曲は狂詩曲『スペイン』。聴いてみたら何となく聴き覚えはあった…(^^)♪


PTNAピアノ曲事典を見ると、合奏曲などを入れてもピアノ作品は 16しかない。

それでも、音楽史的な評価は高く、

シャブリエの本領が最も発揮された分野はピアノ音楽…。その和声は大胆で、音楽史的にもフォーレとともに、次世代のドビュッシー、ラヴェルへの橋渡しの役割を果たしている」(Wikipedia)

フランス音楽のエスプリと言えばシャブリエの名前が挙がるほど、ドビュッシーやラヴェルに先駆けて、近代フランス音楽の興隆に大きく貢献した」(PTNAピアノ曲事典)

などと、ドビュッシー、ラヴェルへの先駆けとされている。


「10の絵画風小品」は、1880年頃、つまり作曲家として専念することを決意した頃の作品である。初演を聴いたセザール・フランクは「クープラン、ラモーを思わせるような 18世紀風な音楽」と評したそうだ。

ピアノ作品の中では最も有名で親しまれている。とくに、第6曲「牧歌」と第10曲「スケルツォ・ワルツ」が人気が高い。

10曲(↓)のうち、〈牧歌〉〈村の踊り〉〈木陰にて〉〈スケルツォ・ワルツ〉の 4曲は、作曲家自身によって「田園組曲」としてオーケストレーションされている。

  1. 風景
  2. 憂うつ
  3. つむじ風
  4. 木陰にて
  5. ムーア風舞曲
  6. 牧歌
  7. 村の踊り
  8. 即興曲
  9. 華やかなメヌエット
  10. スケルツォ・ワルツ


YouTube でお手本になりそうな演奏を探した。アレクサンドル・タロー(Alexandre Tharaud、1968〜)はフランス人なので割といい雰囲気を醸し出している感じもするが、ちょっとテンポが速いような気もする…(^^;)。

10 Pièces pittoresques: No. 6, Idylle

…というか、いくつかの演奏を聴いてみると、速いテンポが多いようだ。


すこしゆったり目の演奏を探してみたら、レナ・キリアコウ(Rena Kyriakou、1917 - 1994)というギリシアのピアニストの演奏(↓)を見つけた。いい感じの演奏だ ♪

「10の絵画風小品」全曲を弾いているので、「牧歌」の開始にリンクを貼っている。


シャブリエが管弦楽に編曲した「田園組曲」というのも聴いてみた。

1曲目が「牧歌」。冒頭にトライアングルが 3回ほど鳴ってから、おもむろにフルートの旋律が始まる。少しゆったりしていると思ったら、こちらは "Andantino, poco con moto" となっている。原曲のピアノ曲の指示は "Allegretto (♩=120)"。

Emmanuel Chabrier Suite Pastorale


昨日 9月4日から練習を開始した。まだ、譜読み段階ではあるが、この曲ちょっと気に入ったかも…(^^)♪ まぁ、気に入ったから選んだのだが、弾き心地がしっくりくる感じがする。

一つには、ちょっと難しいと思っていた左手の音が跳ぶ伴奏が、いい感じでスタッカートできそうなのだ。右手で弾く内声のスタッカートの連続音も、楽譜で見るほど難しくはなさそうなので、もう少し練習が進めば何とかなりそう…♪

…ということで、とりあえずは気持ちよくスタートできたようだ…😊



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