ページ

2021年7月26日月曜日

キーシンがヴェルビエ音楽祭から逃亡?

コロナ感染者のクラスターやら、大物ピアニストたちの相次ぐキャンセルなど、今年のヴェルビエ音楽祭は主催者泣かせの状態になっているが、今度はキーシンが突然いなくなってしまったようだ。あと 2つのプログラムに出る予定だったのに…。

下記の記事タイトルは直訳すると「キーシン、ヴェルビエから逃亡」…(^^;)?

✏️Kissin Flees Verbier(Slipped Disc)




演奏している姿を見ると、髪に白いものが混じり始めているが、まだ 49歳。体力的な問題ではなさそうだ。

7月19日のリサイタルはちゃんと出演していて、今その演奏を聴いているが、とくに調子が悪そうではない。ガーシュウィンの「3つのプレリュード」なんかとてもいいし、ショパンもさすがという演奏だと思う ♪


こんな(↓)プログラムだ。

  • Alban Berg, Piano Sonata, Op. 1
  • Tikhon Khrennikov, Five Pieces for Piano, Op. 2
  • George Gershwin, Three Preludes
  • Frederic Chopin, Nocturnes, Op. 62, No. 1 in B major
  • Frederic Chopin, Impromptu No. 1 in A-Flat Major, Op. 29
  • Frederic Chopin, Impromptu No. 2 in F sharp Major, Op. 36
  • Frederic Chopin, Impromptu No. 3 in G-flat Major, Op. 51
  • Frederic Chopin, Polonaise No. 6 in A-flat Major, Op. 53, "Heroic"
  • Felix Mendelssohn-Bartholdy, Songs Without Words, Op. 38-6
  • Tikhon Khrennikov, Three Pieces for piano, Op. 5, III. Dance
  • Frederic Chopin, Études, Op. 25-12
  • Claude Debussy, Suite bergamasque, III. Clair de lune


出場予定だったプログラムは 2つ。

一つは 25日の室内楽のコンサートで、キーシンの代役には Lahav Shani というイスラエルの指揮者&ピアニストが出ることになっていて(↓)、プログラムも一部変更になったようだ。

Joshua Bell :violin
Steven Isserlis :cello
Lahav Shani :piano


もう一つは 31日に予定されていた、"Address Unknown" というタイトルの "the theatrical reading of Kathrine Kressman Taylor’s short story, featuring Evgeny Kissin and Thomas Hampson" というもの。内容はよく分からないが…(^^;)。これはキャンセルになっている。


それにしても、なぜ突然いなくなってしまったのだろうか? Slipped Disc の記事からは理由らしきものは読み取れない。まぁ、それなりの理由があったのだろうが、こういう態度(黙っていなくなる?)はあまり褒められたものではないだろう…😞


※追記@2021/07/28 21:50
ジャパン・アーツのツイートで、キーシンの唯一の先生であり、家族のように一緒に住われていたアンナ・カントールさん(Anna Pavlovna Kantor)が亡くなられたことを知りました。飛んで帰りたかったキーシンの気持ちは痛いほどよく分かります。

Slipped Disc の記事タイトルをそのまま引用して「逃亡」などという言葉を使ってしまいましたが、申し訳ありませんでした。軽率でした。

ここにお詫び申し上げるとともに、アンナ・カントールさんのご冥福をお祈りします。

✏️Instagram:弔意のコメント



【関連記事】

0 件のコメント:

コメントを投稿