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2020年7月13日月曜日

ラン・ランの Goldberg:Live版とスタジオ版の新録音同時リリース ♪

ラン・ランが「満を持して」という感じで録音したのが、Deutsche Grammophonから 9月4日にリリースされる J.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」。

デラックス版には、スタジオ録音とともに、その10日ほど前に聖トーマス教会で行われたライヴ録音も収録されている。こういうスタイルは世界初の試みのようだ。




ラン・ランの「満を持して」感は次のようなコメントに現れている。

「私は38歳になりました。老いたという訳ではないが、音楽家としてそろそろ次の新たなステージに進む時が来たと思っています」

「芸術家としての私のゴールは、もっと己を知る自覚した人間になること、もっと(芸術に)精通すること、そして人々にインスピレーションを与え続けることです」


新たなステージに進むための作品として選んだのが、バッハのゴルトベルク変奏曲だったということだ。ラン・ランはこの曲を 20年以上前から弾いているわけだが、今後の音楽家としての方向性を定める重要な "cornerstone" になると思われる。

ちなみに、ラン・ランがクリストフ・エッシェンバッハの前でゴルトベルクを弾いた(暗譜で)のは 17歳のとき。その後、ニコラウス・アーノンクールやアンドレアス・シュタイアーのアドバイスを受けるなど、長年にわたって研究を重ねてきた。


ラン・ランの意気込みは、次のようなところにも表れている。

スタジオでの録音をしたのは 2020年3月15〜18日、ベルリンのイエス・キリスト教会にて。4日間をかけてじっくり取り組んでいる。

その10日ほど前には、バッハにゆかりの深い聖トーマス教会でのライヴ録音をしている。

ライプツィヒにある聖トーマス教会は、バッハが音楽監督を30年間ほど務め、教会内部にはその墓が置かれている…という場所である。


通常盤にはスタジオでのセッション録音のみ、デラックス版にはライヴ録音と両方が含まれている。同じ楽曲の同時期の演奏が、セッション録音とライヴ録音とセットで販売されることは世界初とのこと。聴き比べてみると面白いかもしれない ♪

また、"12 inch Analog" 版というのも同時発売される。いわゆる「LP盤」(Long Play)のようだが、ターンテーブルにレコードを乗せて、サファイア針を溝に落とすオーディオ(音楽)ファンが一定数はいるのだろう。懐かしい…(^^)♪


Bach: Goldberg Variations(デラックス版)




Bach: Goldberg Variations(通常盤)




Bach: Goldberg Variations [12 inch Analog](LPレコード)




現時点では、YouTube(または Spotify など)で「Aria」だけが聴ける。2つの音源があるが、"edit" が何を意味するかはよく分からない。

 J.S. Bach: Goldberg Variations, BWV 988 - Aria

♪ J.S. Bach: Goldberg Variations, BWV 988 - Aria (Edit)




38歳ならではの解釈、一皮向けたラン・ラン、未来の巨匠を感じさせるような演奏を期待したいと思うが、さて、どうだろう…。早く、全曲を聴きたいと思う…😊。


以上、出典は下記記事。

✏️Curb Your Impatience: Lang Lang Does The Goldberg Variations

✏️ラン・ランのバッハ:ゴルトベルク変奏曲~国内デラックス盤は2種の録音を収めたMQACD仕様!



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