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2020年3月4日水曜日

221年の数奇な運命を経た「不滅のピアノ」が競売へ

221年前にイタリア、トリノで製作が開始され 195年前に完成したピアノは、パリ万博、イタリア国王、ナチス・ドイツ、第2次世界大戦、ニューヨーク・スタインウェイホール…と2世紀にわたり世界を旅したのち、この度オークションにかけられることになった。

✏️221年にわたり世界を旅した「不滅のピアノ」、競売へ

The Immortal Piano of Siena

上の写真はオークション会社 Winner's Auctions のサイト(↓)からお借りしたものだが、ピアノ全体に天使や動物、植物や楽器などの彫刻が施されており、存在感が感じられる。

✏️The Immortal Piano of Siena. Turin, Early 19th Century(Winner's Auctions)


大きさは、幅 168 cm、高さ 126 cm、奥行き 67.5 cmで、今でも一応弾くことはできるようだ。下記の記事に動画が載っており、演奏している様子も見る・聴くことができる。

🎦動画:221年にわたり世界を旅した「不滅のピアノ」、競売へ


ちなみに、オークション・サイトによると推定価格は "$1,500,000 - $2,000,000" となっている。1億 6,000万円から 2億円を超えるお値段が想定されているようだ。ただし、オープニング価格?は 10ドル("Opening $10")なので、最初は競売に参加できるかも…(^^;)。


最初の記事で、その「旅」を見てみると、歴史を感じさせられる。

まとめると、「ピアノは221年の間、伊トリノ(Turin)からパリ、第2次世界大戦(World War II)中の北アフリカ、ニューヨーク、イスラエルのテルアビブへと移動した」…ということになるが…。

興味深かったので、記事の内容を箇条書きにまとめてみた…(^^;)。

  1. 1799年、トリノのピアノ職人のセバスチャン・マルキージオ(Sebastian Marchisio)氏が製作を開始したが、途中で死去。
  2. 子孫が1825年に完成させ、シエナ(Siena)に暮らすマルキージオ氏の孫娘レベッカさんに結婚祝いとして贈った。
  3. さらにデザインの変更が加えられたピアノは、1867年にはパリ万博に出展され、その後、後のイタリア国王ウンベルト1世(Umberto I)に寄贈された。
  4. その後、ナチス・ドイツ(Nazi)の手に渡った。
  5. 1942年の第2次世界大戦の北アフリカ戦線におけるエルアラメイン(El Alamein)の戦いでドイツに勝利した英国が地雷探知機を使い、石こうで覆われたピアノを砂の中から発見した。
  6. その後、イスラエルの商人を経て、テルアビブのアブナー・カルミ(Avner Carmi)氏のピアノ工房に。カルミ氏は石こうを取り除き、ピアノの仕組みを修繕し、米国に持ち込んだ。
  7. ピアノはニューヨークのスタインウェイホール(Steinway Hall)に展示され、1950~60年代に録音に使用された。
  8. 1996年、現在の所有者であるイスラエル・カイサリア(Caesarea)の実業家に売却された。

さて、どんなお値段で落札されるのだろう…?



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2 件のコメント:

  1. 初めまして。
    このピアノの画像を探していてこちらに参りました。
    数奇な運命を辿ったピアノなんですね。

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  2. 黒猫チッチ さん、おはようございます。
    ニュース記事の受け売りですが、ブログ訪問ありがとうございます。興味本位で落札価格を見てみましたが、売れなかったようですね…(^^;)。

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