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2019年1月31日木曜日

ウナコルダピアノ Una Corda Piano の不思議な音?

Klavins Piano が作っているウナコルダピアノ(Una Corda Piano)というピアノがある。

文字通り「一本弦のピアノ」。通常のピアノでは、弦は一つの音に対し1本〜3本張られているが、ウナコルダピアノではすべての弦が1本だけ。

形もユニーク(↓)だが、音も(YouTube で聴く限り)ちょっと面白い澄んだ響きがする。竪琴をフェルトハンマーで叩いているような…(^^)♪

✏️Una Corda Piano(Klavins Piano サイト)



YouTube にはいくつかの音源がアップされているが、この3つ(↓)はいい感じだ。

 vaghy - Backwash on Una Corda (Live @ Klavins Piano Manufaktúra)

 FireDance - Improvisation by Matyas Glut, feat. the Klavins Una Corda Piano

 klavins Una Corda Piano - Prelude b minor Bach / Siloti


もっと普通のレパートリー(ショパンのエチュードとかベートーヴェンのソナタとか)を聴いてみたいと思うが、探せなかった。バッハとかは合っているかも知れない。

音量があまりなく、どちらかというと繊細な音のようなので、ミニマルミュージックなどに向いているのかも知れない。ホールよりは家庭向き?


面白いのは、アナログ的に?音質が変えられること。弦とハンマーの間にフェルト布などを置く(↓)ことができる。アップライトピアノの弱音ペダルと同じ効果が出るわけだ。

布の種類を変えると音も変わる。上の YouTube動画でも赤や緑の布が見えている。




このピアノはオーダーメイドなので、注文してから納入されるまで1年ほどかかるようだ。64鍵モデルもあって、こちらは9ヶ月。

お値段は、64鍵モデルが €15,900(200万円)、88 鍵モデルが €21,900(274万円)。オプションでピックアップマイク、MIDIレコーダー、自動演奏装置もつけられる。

弾いてみたい気はするが、購入するにはかなり勇気がいるかな…(^^;)。ハンマーアクションを見ながら弾くのも面白そうだが、何かぶつけたら…とかホコリとかが気になる…。


このピアノ、実は2014年に開発されていて、ベルリンとかニューヨークなどのホテルなどに何台か置かれているらしい。で、今回見つけた記事は、このピアノの "Graffiti Art"版が発売されたというもの(↓)。

✏️Klavins Una Corda — Graffiti Art-line



たしかに、むき出しの響板を見ていたら、何か絵を書いてみたい人もいるのかも…? 個人的にはあまり欲しくないけれど…(^^;)。


おまけ。Klavins Piano は "M450i Vertical Concert Grand" という縦型のグランドピアノというとてつもないものも作っている。

これがその紹介動画(↓)。これもナマで聴いてみたい…。

 KLAVINS M450i - The Vertical Concert Grand



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