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2017年6月27日火曜日

2018年に第1回ショパンコンクール開催!但しピリオド楽器 ♪

以前「もうひとつのショパンコンクール」という、調律師の闘いのドキュメンタリー番組があったが、ショパン・インスティチュートはなんと!本当に「もうひとつのショパンコンクール」を始めるようだ。

その名も "International Chopin Competition on period instruments"(ピリオド楽器による国際ショパンコンクール)。

2018年がポーランド独立100周年に当たるので、それを記念してのコンクールのようだ。(でも、そのあとも続けるらしい)




出場者には、ショパン・インスティチュートが持っている「ピリオド楽器」などが貸し出されるようだ。

例えば、"Institute's collection"の Erards(1838, 1849, 1855)、Pleyels(1848, 1854)、Broadwood(1843)やそのコピー楽器、ワルシャワの "Chopin's Buchholtz piano" のコピー楽器など。(詳しくはこちら)

素人として、すぐに疑問に思うのは、どういう人(ピアニスト)が参加者になるのだろうか?ということ。普通のピアニスト?それとも「古楽器奏者」?

普通のピアニスト(現代ピアノを弾いている)だとすると、コンクール期間中だけ「ピリオド楽器」を弾くだけで十分なのだろうか? 古楽器奏者だとしても、日頃弾いている楽器と貸し出される楽器とではずいぶん違うのではないだろうか?


もともと "Chopin and his Europe" というフェスティバル(参考《夏の疲れ?+「ショパンと彼のヨーロッパ国際音楽祭」》)では、ピリオド楽器での演奏なども行なっていて、"the Orchestra of the Eighteenth Century" という古楽器オーケストラ(このコンクールにも登場)も度々そこに出演しているらしい…。

…で、すでに具体的な案内が出ているので、公式サイトから主な情報を拾ってみると…。


スケジュール(2018年)

5/1:応募締め切り→事前審査
 ※年齢:18歳〜34歳
6/30:30人の参加者発表

9/2-9/3:開会コンサート
9/4-9/6:第1ステージ(ソロ):30人
9/8-9/10:第2ステージ(ソロ):15人
9/12-9/13:ファイナル(オーケストラと):6人
9/14:Winners' concert


レパートリー

第1ステージ

①バッハの平均律クラヴィーア曲集から1曲(プレリュード&フーガ)

②ショパンの初期ポロネーズ(下記)から1曲
(in A flat major, Op. posth; in G sharp minor, Op. posth; in B flat minor, Op. posth; in D minor, Op. 71 No. 1; in B flat major Op. 71 No. 2; in F minor Op. 71 No. 3)

③以下のポロネーズから1曲
 Karol Kurpiński – Polonaise in D minor, Polonaise in G minor
 Józef Elsner – Polonaise in B major, Polonaise in E flat major
 Michał Kleofas Ogiński – Polonaise in A minor “Farewell to Homeland”, Polonaise in D minor
 Maria Szymanowska – Polonaise in F minor

④ショパンのエチュード(Op.10 or Op.25)から1曲
 (Op.10-3, Op.10-6, Op.25-7 を除く)

⑤以下のショパン作品から1曲
 バラード Op.23、Op.38、Op.47、Op.52
 バルカローレ Op.60


第2ステージ:ショパン作品(50〜60分)

①以下の作品番号のマズルカ(フルセット)から
 Op. 17, 24, 30, 33, 41, 50, 56, 59

②以下のポロネーズから1曲
 Andante Spianato and Polonaise Op.22
 ポロネーズ Op.44、Op.53、Op.26

③ソナタOp.4、Op.35、Op.58 から1曲

ファイナル

①ショパンのピアノ協奏曲(Op.11またはOp.21)
または
②下記から2曲
・Variations in B flat major on La ci darem la mano from Mozart’s opera Don Giovanni, Op.2
・Fantasy in A major on Polish Airs, Op.13
・Rondo à la krakowiak in F major, Op.14


審査員

Claire Chevallier
Nikolai Demidenko
Nelson Goerner
Tobias Koch
Alexei Lubimov
Janusz Olejniczak
Ewa Pobłocka
Andreas Staier
Wojciech Świtała
Dang Thai Son


賞金

First prize - 15 000 €
Second prize - 10 000 €
Third prize - 5000 €


まぁ、どんなコンクールになるのかよく分からないが、ネット配信などは2015年のショパンコンクール(元祖?)と同じように行われるらしいので、楽しめる…かもしれない…(^^)?



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