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2017年3月22日水曜日

カーティス音楽院の音源、デジタル化・クラウド化大計画!

昨日の記事《カーティス音楽院のサイトでトイピアノの演奏が聴ける ♪》で、カーティス音楽院の学生の演奏が聴けるサイトをご紹介したが、そのきっかけは次の記事であった。

✏️Curtis Institute of Music Partners with Preservica to Make Over 90 Years of Musical Artistry Available On-Demand
※追記@2023/07/26:リンク切れ

何とも長いタイトルだが、「カーティス音楽院が90年以上蓄積してきた音源をオンデマンド配信で聴けるようにする(ため Preservica 社と契約した)」というニュース・リリースだ。

"Preservica" というのは、音源をデジタル化してネットにあげて管理し、いつでもストリーミング配信できる仕組みを提供する技術系の会社のようだ。


記事の中からいくつかメモ的に紹介すると…。

カーティス音楽院の設立は1924年10月。毎年175名の学生が入学するが、純粋に「芸術家としての将来性」(artistic promise)で判断するために、全員!学費は免除されるらしい。

で、その合格率?(acceptance rate)は 4.8% だそうだ。

「全員学費免除」で経営はどうなってるの?と思うが、フィラデルフィアで年間100以上のコンサートを行なっていたり、海外ツアーもあるようなので、そのチケット代が収入源なのかな?


放送したものも含め、1924年以来の録音・録画が残っているとのことで、その中にはレナード・バーンスタインとかラン・ランの演奏もきっと含まれているんだろう。

ソロ、室内楽、オーケストラ、オペラと様々なジャンルの演奏に加えて、マスタークラスなんかも残してあるらしい。これまではテープやCDだったので、制作・管理などが大変だったようだ。

今回、全部をデジタル音源化してネットにあげることにした理由はたくさんあるようで、

・CD制作に手間や時間がかかる
・CDなど物理的なものは劣化・破損・紛失の危険がある
・最近の学生はCDプレーヤーを持ってない

などが挙げられている。最後の理由はナルホド納得である…(^^)。


"Preservica" というシステムは「管理機能」がしっかりしているらしく、音源ごとに公開範囲(アクセスできる人)を決めることができるようだ。担当教官だけとかカーティスの学生だけとか…。

なので、我々一般人がどの程度の音源にアクセスできるようになるかはよく分からない。マスタークラスなどはぜひ見てみたいと思うのだが…。

ただ、昨日の記事でご紹介したように、現在でもコンサートなどの音源を公開しているので、少しは期待できるかもしれない。


ちなみに、"CURTIS Performs" 以外にも、"On Stage at Curtis" というのもあり、こちらは演奏会の様子が出演者のコメントなどを交えて聴ける/見れるようになっている。

日本の音大でもこういう取り組みをやれば面白いと思うのだが…。(あるのだろうか?)



【関連記事】
《カーティス音楽院のサイトでトイピアノの演奏が聴ける ♪》

《カーティス音楽院とジュリアード音楽院のYouTubeチャンネル ♪》


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