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2016年11月25日金曜日

Grand Piano という名前のレーベル

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ) を使い始めてから、これまで知らなかったことをいろいろ知ることができて、なかなか面白い ♪

少し前に「スタインウェイ・レーベル」というのを見つけてご紹介した(↓)が、今日は「Grand Piano」という名前のレーベルである。





ナクソスの「Grand Pianoレーベル」の説明によると、「知られざるピアノ作品にスポットを当てることを目的に、2012年に発足したレーベル」で、「世界初録音を含むレアなピアノ作品」が中心とのこと。なんか面白そうだ。

英語サイトに主な作曲家の例としてあげられているのが "Joachim Raff, Mieczysław Weinberg, Erwin Schulhoff, and Alexander Tcherepnin" とある。一人も聞き覚えがない…。


なお、ナクソスの2011年7月のニュースによると、「Grand Piano」レーベルは、イギリスの老舗レーベル「Nimbus」に移管・統合されたらしい。なので、今は「Nimbus」の姉妹レーベルということになっている。(ん?「2012年に発足」との関係は? まぁいいか…)

とにかく「Grand Piano」レーベルは継続しているようで、カタログ(↓)もちゃんとある。

✏️Grand Piano Catalogue(英文PDF)


ナクソス・サイトのレーベルのページにも「Grand Piano: アルバム一覧」(レーベル別検索)があって、99枚のCDがある。※追記@2023/04/14 現在 231件となっている。

最初に出てくる作曲家名を並べて見ると…。アブラミャン、ヴァインベルク、ヴァンハル、ヴォジーシェク、ウストヴォルスカヤ、シルヴェストロフ、カンチェリ、エカナヤカ、…。これも一人も知らない。


今年の春に始めたのだがなかなか進まない [作曲家探索 2016] …。「Grand Piano」レーベルのCDを元に「探索」を進める手もあるかも、と思った。

で、少し聴き始めた。まずはレーベル検索の最初に出てくるアブラミャンと、最後に出てくるルリエという作曲家から…。


エドゥアルド・アブラミャン
Edouard Abramian(1923-1986)

アブラミャンは、グルジア(ジョージア)共和国生まれの作曲家。アルメニアの伝承音楽の研究と、伝承に力を注いだ。この「24の前奏曲」も豊かな色彩と独特の構造の中に、アルメニアの旋律を織り込んだ素晴らしい作品となっている。




YouTube にもいくつかの音源があって、上のCDと同じハイラペティアンというピアニストの演奏だ。


なかなかいい感じの曲が多くて、もう一度聴いてみようと思ったものもいくつかあった。上の1番なんかも好きな曲だ。


アルトゥール・ルリエ
Arthur Lourié(1892-1966)

ルリエはロシア出身で、初期にはソ連楽壇の指導的作曲家として活動していたが、のちにドイツ、フランス、アメリカに亡命。ストラヴィンスキーの影響を受けて新古典主義音楽の信奉者に鞍替えした。ギドン・クレーメルによる《小室内音楽》の復活をきっかけに、少しずつ再評価が始まっている。




当時の前衛作曲家というというだけあって、ちょっと「現代」の香りがする作品も多いが、私にとって「ちょうどいい新しさ」くらいの曲もあって、なかなか魅力的である。

とりあえず、一番気に入ったのは、YouTube にも音源がある作品1の5曲からなるプレリュード。5曲ともいい ♪



…まずは最初に選んだ2つは「当たり」であった。この調子で「作曲家探索」が続くといいのだが…。



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