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2016年5月23日月曜日

近況:シューマンをベートーヴェンのように弾く?

シューマン「森の情景」から「3. 孤独な花」と「6. 宿屋」を練習し始めてから1カ月が過ぎた。予想以上に苦戦が続いている。

前回の「初心に帰る」宣言?から1週間、いくつかの難所を中心にやってきたつもりであるが、状況は…?


やっと暗譜?譜読みの終盤?

全体的には、「6. 宿屋」の方はほぼ暗譜して、楽譜なしでも練習できるようになった。一方「3. 孤独な花」の方は、2ページしかないのに、なぜかあと10%くらいがなぜか覚えられない。

理由の一つは、似たようなメロディーで微妙に変化する部分だと思う。これは弾き込んで覚えるしかない。


もう一つは、前回「難所」の一つにもあげたこういう(↓)ところだ。これが頭に入らない、手(指)につかないのは、簡単に言えば苦手パターン。理屈で言えば、出現頻度が低い音の組み合わせ?なのかもしれない…。反復練習あるのみ。




で、ある程度弾けるようになったか?というと、これが心もとない…。指が迷うところがまだまだあるし、何よりもどう弾いていいのか分からない、しっくりこない場所が多い。

それで、楽譜を追いながら何人かのピアニストの演奏をじっくり聴くことをやってみた。そして、一つの結論?に達した!


シューマンをベートーヴェンのように弾く ♪

聴いた中で「これだ!」と思ったのが、往年の名手、バックハウス!

その演奏(↓)はかっちりしていて、いかにもドイツ的な弾き方で、男性的。とくに「宿屋」の方の、盛り上げ方などはまさにベートーヴェン!(私感ですが…)そうだ、これでいいんだ、となんだかホッとした…。

♪ Wilhelm Backhaus plays Schumann "Waldszenen" Op. 82
※追記@2023/03/26:「再生できません」となっている。


改めて思うと、シューマン(やロマン派)をちょっと誤解していたのかもしれない。

ロマンチックな優しい部分はあるにせよ、力強い激しい部分も当然あって、その起伏や対比が音楽を作り上げているわけなのだ(たぶん)。


これまで、何となくイメージしていたのは、ピリスさんの演奏。それは、美しくて軽やかで、聴いていて心地よいのだけれど、こういう風に弾くのはほぼ不可能である。

技術的に無理というのもあるが、自分自身の個性のようなものから考えると、仮に私がピリスさんレベルまで上達したとしても、こういう風にはたぶん弾けない。こういう弾き方をする姿は想像できない。

ということで、バックハウスをお手本にして、自分なりの弾き方(相当おこがましくいうと「解釈」)を見つけようと思った次第。

比喩的に言うと、これまでのイメージは女声の優しい歌、これからのイメージは男声のドイツ・リート ♪


勝手に編曲(変曲)変拍子!

そして、もう1カ月も練習しているのに、実はとんでもないことが発覚した!

シューマンに無断で?勝手に曲を変えていた。下の楽譜の冒頭部分、2拍目と4拍目を倍に伸ばしていた。つまり、8分音符を4分音符で弾いていたのだ!



4分の4拍子が、ここだけ4分の6拍子になっていたわけだが、よくここまで気付かずに来たものだ。

実は一昨日、楽譜を見ながら何人かのピアニストの演奏を聴いているときに、なんとなく違和感を感じてはいたのだ。この部分、どうして自分が弾くと盛り上がらないんだろう?みたいな感じで…。

で、昨日の練習後に、カミさんから「ここ変じゃない?」とのご指摘を受け、やっと気がついたという…、なんとも間抜けな話であった…(^^;;)。


…ということで、あと1週間、なんとか「自己満足」レベルを目指して、とにかく弾き込みである!♪



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