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2016年3月14日月曜日

近況:バッハのフーガ(BWV876)、何とかあと一息か?

バッハのフーガ(平均律第2巻第7番 BWV876)、ここに来て(1カ月と2週間練習して)、やっと何とかなりそうな気がしてきた。(気のせいでなければいいのだが…)

この1週間での進歩と思われる部分は、

・いちおう暗譜した
・ミスしながらも通して弾けるようになった
・指がそれほど痛くならなくなった
・ちょっとしたコツが分かりかけているかも

…といったところ。


もう1カ月半になるので、さすがに暗譜はできた。が、やはり「頭でっかち」の暗譜なので、指が覚えてくれるまでにはまだ時間が必要なようだ。

一番嬉しい進歩は「通して弾けるようになった」こと。うまくいくと、最初の1声から2声の部分は止まらずに弾けることもある。ミスして止まる場所もほぼ決まってきたので、練習の仕方は問題ないと思う。

部分練習では「ラクに弾く」ことを意識してきたので、少しずつではあるが無駄な「力み」も減りつつあると思われる。練習したあと、最初のころは指が痛くなっていたのだが、このところほとんど痛くなることはない。


それと、この数日くらいから意識している「ちょっとしたコツ」も、指の痛み(の軽減)に関係しているかもしれない。コツというか、要するに弾き方を少し変えて、「ノンレガート」気味にしたのである。

楽譜には、いちおう "legato" と書いてあるのだが、プロの演奏をいくつか聴いてみるといろんな弾き方をしている。なので、都合のよいところだけ参考にして?少しラクな弾き方を採用させてもらったわけだ…(^^;)。


たとえば下の楽譜でいうと、3小節目の最初の音符とか、4小節目の四分音符とかをノンレガートにしている。とくに4小節目のパターンは弾きやすくなった気がするし、弾き方としても私の好みにあっている。



もともと、指離れが悪いというクセがある。キーを弾いて指を上げたあとも、指がその場所に残る(指が緩んでいない)クセである。

ノンレガートを意識することで、その悪いクセも少し改善されているような気がしている。


問題は、全体を通して同じ弾き方になっていること。強弱とかフレーズ感とか、山谷を作るとか、表情をつけるとか、まったく出来ていない。一言で言うと「メカニカル」(機械的)な弾き方になっている。

なので、通して弾けても、そのこと自体は嬉しいのだが、「音楽」を演奏した気があまりしない。バッハの、しかも平均律曲集はそれほど感情移入する曲ではないのかも知れないが、それでも「音楽」としての魅力は欲しいと思う。

そんな力量があるとは、自分でも思っていないが、目標としている「自己満足」できるレベルには何とかしたいと思うのだ。ミスを減らして、通して弾けるようになったら、自己満足レベルでいいので「気持ちよく弾ける」弾き方を目指したいと思っている。


実は、もう一つ大きな課題がある。それは、フーガをフーガらしく弾くこと。

つまり、主題が各声部に現れていく面白さや、多声部になって追いかけるように、折り重なるように音楽が紡がれていく面白さを、表現できること。できれば、その声部ごとに、その場面にふさわしい音色や強弱で弾き分けられること。

…と書いてはみたが、それはそう簡単にできることではない。なので、当面の自分の実力にあった目標を(できるかどうかは別として)いちおう設定することにした。


そもそも、難しい指使いの曲を何とかして弾くために、フーガなのに楽譜をタテに見て(和音の連続に近い感覚でとらえて)弾いている。各声部の流れをそれぞれヨコ方向に見ながら弾くことなど、とてもできない。…ので、それはそれでいいとする。

その代わり?、それぞれの主題の出だしだけを意識して、たとえば少し強めに弾いてみる。それができるようになったら、次に、弾きながら各声部のヨコの流れを耳で追ってみる。最初は、比較的分かりやすい箇所を選んで…。たとえば、2声の部分とか、4声の一番上(または下)とか…。


…と、ちょっと先を急ぎすぎたかも知れない。またしても指よりも頭が先走りしている…(自戒!)。

あと2週間ほどで、どこまで行けるか分からないが、イメージとしては上に書いたような方向で頑張ってみようと思っている。まぁ、その前にミスしないで、止まらずに弾けるレベルになんとか持っていかないと…。



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