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2016年1月13日水曜日

弾き方ガイドブック『からだで変わるピアノ』

今年のピアノ練習の目標の一つとして「楽に弾ける」というのをあげている。



そのためのガイドブックとして、『からだで変わるピアノ』という本を参考にしようと思っている。




で、この本をもう一度読み直してみた。以前(2013年4月)読んだときに作った《読書メモ》を見てみると、やはり「気になるところ」が少し違ってきている。それが、こちら側の進歩?かどうかは分からないが…(^^;)。

練習を進める中で、参考になる箇所も変わってくるかも知れないので、今回はわりと全体の抜書きメモを作っておくことにした。


【読書メモ】
「※」マークは私のメモ。太字にしたところは現時点で気になっているところ


・目指すのは「ラクに弾く」こと

上手くなることがどういうことなのかが漠然としていて、目指すものがはっきりしていない
 ※「ラクに弾く」ための要素を明確にすること

・ピアノの場合、弾きながらやる作業がたくさんある。自分の音を聴く、音のバランスを調整する、メロディを歌わせる、フレーズを感じる、感情を表現するなど、…
→ラクに弾けるからこそ、音楽を作る余地ができる

・今とは違う感覚で弾けるのではないかな、といつも考えてみる
・ラクに弾いているときは、まるで無重力の中で弾いているようなイメージ
・自分の弾いている弾き心地を感じて、どのような弾き心地を目指すのかを知る


・実力としては十分であるが、弾けなくさせている原因がある場合→結構多い
 →力の入れすぎが関係することが多い

・まずは無理をしないで弾けるゆっくりとしたテンポと小さめの音量にして、できる限り手を固くしないように練習してみる →少しずつテンポを上げる


無駄な動きが弾きにくくしていることも多い

自然に弾けている部分弾けていない部分に注目する
 →弾きにくいと思ったら、自分の指や手などをよくみる
 ※姿勢、腕を伸ばす


・実力を上げる
 実力=身体の動きとその精度とコントロールの仕方

・基礎とは「自分にあった自然な弾き方」つまり「身体の使い方」

・「何かを弾いたら基礎ができる」という考え方そのものを変えたほうが良い

・反復練習で大事なのは「何を」繰り返すか→反復の前に良い弾き方を研究すること
 ※悪い弾き方を定着させる・ミスタッチを定着させることもある


・ピアノを弾くときの基本状態は「柔軟

インナーマッスルを使う:胴体では身体の中心、前腕では下側、上腕は後ろ側の筋肉を使うイメージ
・鍵盤の上に手首ごと腕を置いてみる→何もしていないみたいな状態

・重みの移動は歩くように:本当に重みを使っているときは感覚があまりない(歩くときのように)
・鍵盤に重みを乗せていると思ったときは、すでに力で押しているとき


・三輪車より自転車のほうが自由に動ける
 →安定ではなく不安定な状態にする

・ピアノを弾くための精度の高いコントロールは
 自由に動ける状態(不安定)が必要

・演奏中、腕や手首や指が動き続けることで「支え」が生まれる
動き続けるというのは、鍵盤を押している最中の指も止まっていないということ

・一つの指で鍵盤を押し下げた状態で他の指や手首などが自由に動くか?


・椅子との接点に意識を置いたまま、腕が浮いていくようなイメージで腕をあげる

・ピアノで必要なのは「速く動く・強い・支えのある」指ではなく、「自由に動かせる・柔軟性のある・正しいタイミングで弾くことができる」指

指先が鍵盤に触れる感覚を敏感に感じることによって、無駄な動きや力が抜けやすくなる
・手のひらの柔軟性
・つぶれるほど押さない


指先を下に動かすとき、手首はその動きと同じくらい持ち上げる
・親指は自分の方へ動かすように弾く

距離のあるジャンプは、「ジャンプ」と考えない、瞬間移動と考える
 そのためには、移動を速くしようと考えない、着地点がはっきりしている、力が抜けていること


・和音は「つかむ」(物をつかむように)
 指が鍵盤の底に触れるときに指先でつかむような動きを加える
 上手くいっているときは指先が鍵盤の底に吸い付いているような安定感がある


・スタッカートは指先を鍵盤につけてから指先でかるくはじき上げるようにする
スタッカートは音を繋げないレガート
 →レガートで歌わせるように練習して、手首などは同じ動きで指先だけ音を繋げないようにする
・「指先はしっかり」は指先の鍵盤にあたる感覚


手首と指先の上下運動を同じにしないことが原則
 例外:柔らかい弱音:腕から指先までを一体化してゆっくり静かに鍵盤を下す

・ちょっとした休符は手首で息継ぎをする


腕は前に出し続ける

・やっていないつもりなのにやっていることを除去する
・「伸ばし動かす」
 →力を入れる(収縮させる)筋肉ではなく、あまり意識されてない伸ばす筋肉を使う


・聴く人は「実現された音楽」で評価する
 →あなたがどんなに素晴らしい音楽を感じていても、テクニックが表現できるところまでしか他人には伝えることができない


・音楽は拍の上に成り立っている。拍を感じること。拍はパルス、脈拍

・音のあいだを感じる(ピアノに響く時間をあげる)
ピアノが響いてくれるのをよく聴く→よく聴いて感じることで次の音の鳴らし方がわかる
・伸びている音符を感じることで次の音に行くまでにゆとりを感じることができる


・書いてある通りに弾かないけれど、書いてあるように聞こえるように弾く(プロのテックニック)
・書いてある通り=そのように聞こえるように弾く

ピアノとのコミュニケーションはタッチ


・簡単な曲で手の動かし方や筋肉の使い方を身につけるべし
 ※いい練習曲があればいいのだが…

・大人にお勧めの動き(体操)は、肩から指先まですべての関節を同時に動かすこと:指の関節すべてをピアノを弾くように動かす→そのまま手首を上下にしなやかに動かす(左右交互がよい)→肘を左右交互に曲げたり前に伸ばしたりを加える

・さかさま練習法
 ピアノはフォルテ、速いところはゆっくり、その逆など

・練習の順番
 譜読み→テクニック的な練習→音楽的なアプローチ→仕上げ



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