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2015年11月20日金曜日

近況:次の曲もシューベルト、D946-2 ♪

今週は、《曲の「仕上がり」レベルをどう判断するか?》を悩みながら、次の選曲を考えていた。

シューベルトのOp.142-2(D935-2)については、ほぼ現時点での「実力限界」(→《ピアノ練習:一つ上のレベルを目指すには?》)に達していると思ったので、予定どおり今日で終わりにすることにした。

で、Op.142-2 が少し面白くなってきたので、もう1曲シューベルトにしようと思って探してみた。結論から言うと、「3つのピアノ曲(即興曲)」D946の第2番変ホ長調に決めた。


実は、Op.142-2(D935-2)を選んだときに検討したもう一つの候補曲が「楽興の時」D780の第4番であった。これでもよかったのだが、難易度が19と高かったので、もう少しあとにとっておくことにした。

もう少し難易度の低いものを探していたら、D946 の3つの曲が目に止まった。難易度は第 1/2/3 番がそれぞれ 17/18/18 である。

さっそく YouTube で聴いてみると、1番と2番は知っている曲だった。わりと好きな曲である。楽譜を見てみると、1番はカッコいいのだが、テンポが速くて少し難しそうだ。2番も難しいのだが、まだ何とかなりそうな気がした。(気のせいかも知れないが…)


難易度18というのも厳しい(15くらいがちょうどいい)上に、私にとっては大曲である。楽譜で8ページ、時間にして13分くらい。悩んだ末に、今回はちょっと「ズル」をすることにした。

この曲は「ABACA」という構成になっている。で、「A」と「B」と「Cの前半」を取り出して練習することにした。3つの小曲?を練習するつもりでやれば何とかなるのでは?という発想である。


全部で236小節(繰り返しカウントせず)ある曲は次のような構成になっている。

A: 1 - 31
B: 32 - 84
A: 85 - 115
C: 116 - 204
A: 205 - 236

Aの31小節、Bの53小節、Cの前半(116-147)の32小節を、それぞれ途切れずに弾けるようにする、というのを目標としたい。曲全体を通して弾くのは、今回は諦めることにする…(^^;)。


A、B、C それぞれの冒頭部分はこんな感じ(↓)である。

A:

B:

C:


AとCはメロディーが美しい。ピアノで歌う練習にはもってこいである。Bは少し変わった音形なので指の練習&タッチの練習、さらには音楽的な表現が難しそうだ。

YouTube でいくつかの演奏を聴いたが、今のところ Grigory Sokolov の演奏が気に入っている。


ちなみに、シューベルトの曲はD(ドイチュ)番号を使う方がよいようなので、今後はD番号で表記することにした。Op.(作品)番号の方はついてないものも多く、年代順でもないようだ。

D番号は、音楽学者 Otto Erich Deutsch が1951年にシューベルトの全作品を網羅的に整理してつけた番号。「D946」のように(「D.946」ではなく)、省略のドットをつけずに使って欲しいと、Deutch 氏自身が言っているらしいので、それに従うことにする。



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