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2014年11月6日木曜日

「悲愴」ソナタの隠れた難所?

ベートーヴェン「悲愴」ソナタ、なかなか練習が進まない。「一難去ってまた一難」という言葉がぴったりの状況になっている。進歩がないわけではないが、遅すぎるというのが実感。

今週は「スピードアップ」をひとつの目標にして、できるだけ曲のイメージに近づくように頑張っている。ところが、テンポが上がってくると、これまで「難所」だと思ってなかったところに、意外な(当然の?)「伏兵」が潜んでいるのだ。しかもあちこちに…。




ひとつは「フレーズ」のつなぎ目。たとえば、上の赤枠で囲んだところ。右手の単音で降りてくるフレーズが終わったかと思うや、すぐに次が始まるのだ。これまでは、それぞれのフレーズを独立して部分練習したり、ゆっくり弾いていたりしたのであまり感じなかったのだが…。

なんか以前の曲でも同じような悩みをかかえて苦戦したような気がする。そのときは、たぶん、

 ・部分練習では次の頭の出だしまで弾く
 ・意識の中で早めに次の音(フレーズの出だし)を準備する
 ・ポジション移動などの動作をすばやく

などと、練習方法や対応方法を考えたような記憶がある。前のフレーズの終わりで分からないくらい少し遅くする、といったこともあったかも知れない。これまでにやったことがあまり身についてない?!


もう一つは、上の楽譜の青枠で囲んだところ。左手のオクターブの連打(こういうのを「バッテリー」というらしい)が、速くなると移動(ラ♭→ラなど)の時にキーを外すことが多くなることだ。

これもポジション移動の一種なのだろうが、ゆっくり弾くと何でもないのに、テンポが上がるとどうしてこんなにもミスしてしまうのだろう? フラストレーション!

しかも、第1主題にも出てくるし、右手にも出てくる。ある意味、この曲のもう一つのテーマのように頻出するのだ。なので、これがうまく弾けないと曲全体が「様にならない」という気がする。とりあえずは、繰り返し練習することしか思いつかないが、何かコツみたいなものがあるといいのだが…。

半音とか全音なので、弾き方としては「ポジション移動」という考え方では、たぶんないのだろう。とすると、「重心移動」?、あるいは「脱力」の問題? もしかすると、手首の柔らかい振動のような「リズム感」(苦手分野!)の問題なのかも? まぁ、いろいろと試してみるしかない。


…ということで、期間延長を決断する1週間にはなっていないのだが、なんとなく延ばすしかないような雰囲気が濃厚である…(^^;)。



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