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2014年6月27日金曜日

[ピアノニュース] バレンボイム・サイード・アカデミーのホールは斬新!

一昨日、ピアノの情報ソースを探していたときに見つけた記事である。バレンボイムはこんなところでも活躍していたんだ、と少しびっくり&嬉しかった。

「Web音遊人(みゅーじん)」というサイトにあったのがこの記事。
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バレンボイムがいま情熱を注いでいるのが「バレンボイム・サイード・アカデミー」の創設で、その本拠地となるホールの建設がベルリンでいよいよ始まるというニュースだ。完成予定は2016年で、第1期の奨学生として選ばれた中東出身の若い音楽家たちが3年間ベルリンで学ぶ機会を与えられる、とのこと。

バレンボイムは、1月に朝日新聞のインタビューで「アカデミー」かける思いを次のように語っている。

音楽こそが、あらゆる異分子を調和へと導く希望の礎です。音楽家は政治に何の貢献もできないが、好奇心の欠如という病に向き合うことはできる。好奇心を持つということは、他者のことばを聞く耳を持つということ。相手の話を聞く姿勢を失っているのが今日のあらゆる政治的な対立の要因です。


さらに驚いたのは、ドイツ政府が「このプロジェクトを『中東和平のためにドイツとして貢献できる』と評価し、アカデミーの本拠地の建設費用3400万ユーロのうち、2000万ユーロを出資。今後も財政的に援助していくことを発表している」ということだ。日本ではなかなかありそうもない話だと思う。

もう一つ嬉しかったのは、音響設計を日本人の豊田泰久という人が担当するらしいこと。またこのホールは、楕円の形をした上下2層の客席が中央の舞台を囲むという斬新なデザインであるが、バレンボイムとも親交の深いスター建築家のフランク・ゲーリーが「無償で」設計したそうだ。


バレンボイムのもう一つの言葉。

私は音楽を利用し、何らかの政治的合意を達成しようとしているわけでも、争う者同士を結びつけようとしているわけでもありません。『敵』とみなしている者同士を、まずは『人間』として向き合わせる。そのための素朴な試みに、音楽の可能性を賭けたいのです。

この「素朴な試み」に期待したい。



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