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2014年5月15日木曜日

【ピアノ曲】セヴラック:音の響きがすばらしい

フランスのピアノ曲を調べている。今日は、1年くらい前からお気に入りになっているセヴラックの紹介。


■ セヴラックのプロフィール(PTNA ピアノ曲事典より)

セヴラック Séverac, Déodat de [ フランス ] 1872 - 1921

1872年フランスに生まれる。1896年から1907年にかけて、パリ音楽院に対抗して設立されたスコラ・カントルムに通い、ダンディとマニャールから作曲を、ブランシュ・セルヴァとアルベニスからピアノを学んだ。

その後、故郷の南フランスを活動の中心とし、『田舎の音楽家』と呼ばれた。彼自身もそう呼ばれることを好み、愛する故郷の自然を土台にした美しい音楽をかき続けた。ドビュッシーも、「彼の音楽はとても素敵な香りがする」と高く評している。

セヴラックの作品は、組曲の形式をとるものが多く、重要なピアノ組曲としては《大地の歌》、《ラングドック地方にて》、《セルダーニャ》、独立したピアノ曲としては、《ひなたで水浴びする女たち》や《水の精と不謹慎な牧神》などが挙げられる。


■ セヴラックの主な曲とYouTube音源

試聴した曲と第一印象(○:好き、△:普通、×:好みじゃない)。

●ひなたで水浴びする女たち/ Baigneuses au soleil [1908年] 

軽快なリズムときらめくアルペジオがいい。ピアノはBilly Eidiという人。

●古いオルゴールが聞こえるとき/ Ou l'on entend une vieille boite a musique [1911年]

かわいらしい。有名な曲らしい。「休暇の日々から 第1集(En vacances I)」の第6曲である。

●ロマンティックなワルツ / Valse romantique

軽やかな中に、音の響きがあふれる感じが好ましい。「休暇の日々から 第1集(En vacances I)」の第7曲である。

●春の墓地の片隅 / Coin de cimetiere au printemps

独特な響きの陰影が面白い。低音・中音・高音の重層的な響きがいい。組曲「ラングドックにて("En Languedoc")」[1903-1904年]の第4曲。

●ポンパドゥール夫人へのスタンス / Stances à Madame de Pompadour [1907年]

旋律が美しく、聴いた中では一番好きな曲。ピティナの解説に「多用されるトリルや装飾音符は、曲のもつ気品に優しさや愛らしさを添えている。これは、ラモーやクープランなどのフランス古典音楽を彷彿とさせるものである。」とある。

●水の精と不謹慎な牧神 / Les Naïades et le faune indiscret [1908年]

日本の琴の音を思わせるような冒頭のフレーズが面白い。


■ 感想、お気に入り度

聴いた曲はどれも私の好みである。が、今回あらためてYouTubeをみると、かなりデジタル合成の演奏?が多い。なので、本当の生のピアノの響きだとどうなのか、一度聴いてみたいと思う。

それでも、曲としてはなかなかいいと思う。お気に入りの作曲家であることにかわりはない。



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