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2014年4月4日金曜日

【ピアノ練習】こうすればうまく聴こえるワザ・コツ

表情のつけ方の基本

うまく聴こえるように弾く、いいかえると曲に表情をつける基本は、なんといってもまずは楽譜に書いてあることをきちんと守ることである。

曲の最初には、"allegro"とかの速さ記号だけでなく、"animato"(活き活きと)とか "maestoso"(荘厳に)とか書いてあることがある。むずかしい言葉が多いが、意味を調べて「そういう気持ちで弾く」ことが大切である。


そして曲の途中には、強弱(フォルテとかクレッシェンドとか)や速さ(アッチェレランドとかリタルダンドとか)などの記号もたくさん出てくる。これらを一つ一つ忠実に守ることが、作曲家の意図を知るためにも大切なことである。

これだけでは「ワザ・コツ」にはならないので、以下いくつかの方法を紹介する。


強弱やテンポの変化をうまくつける

まず基本のつづきみたいなものであるが、なにごとも「大げさに」やること。フォルテもピアノもリタルダンドも…。やりすぎるくらいでちょうどいいはず。(いちど自分の演奏を録音してみるとよく分かります)


つぎに「だんだん~する」系についてのコツである。強さではクレッシェンドやディミヌエンド、速さではアッチェレランドやリタルダンドなど。

コツは「少し遅らせること」。つまり、クレッシェンドを始める箇所ではまだ音は小さく、リタルダンドを始める箇所ではまだもとの速さで弾くことだ。

たとえばクレッシェンドというのは「だんだん強くする」のだから、クレッシェンドを始める音はその前の音の強さと同じはずである。"cresc."とか"<"(クレッシェンド記号のつもり)を見たとたん、どうしても音が大きくなりがちである。最初の音が大きすぎると、肝心のクレッシェンドが効かなくなってしまうのだ。

もうひとつ、そういう記号が書いていない場所でも、いわゆる聴かせどころとかきれいな和音を響かせたいところでは、ほんの少し前からリタルダンドするというワザがある。もったいぶって期待させるということなのだが、やりすぎると嫌味になるかもしれない…。


フレーズの歌わせ方

ショパンのレッスンでは「フレーズをきれいな音色で歌わせる」ことが中心だったそうだ。それができれば、たしかに美しく弾けるにちがいない。フレーズを歌わせるコツというのはなかなか難しいのだが、いくつかヒントはある。

よく言われるのは、まず声を出して歌ってみる、そしてその歌い方や息づかいをまねするように弾く。ただ、これはうまく歌える人だけができるワザである。(私はムリ…)

それから、曲全体のなかで「山」があるように、フレーズの中にもほとんどの場合「山」がある。真ん中よりすこしあとにあることが多いようだ。

この山を意識して弾くとよい。山に向かってクレッシェンド気味に、山からフレーズの終わりに向かってディミヌエンド気味に、というのが基本になる。


レガートやスタカートを弾き分ける

最後に、レガートやスタカートなどの「アーティキュレーション」。これはある意味で基本技術、ある意味で高等技術である。ワザとかコツというよりも、つけたい表情に対してどういうタッチがいいかということを、常に意識して弾きましょう、としか言えない。

私が一番参考になったのは下記の記事で紹介した「Piano Lesson」である。(元のサイトは英語の動画なので、なんとか理解した範囲で記事に概要を書いている)


このシリーズは和音の練習方法についても非常に参考になったので、あわせて紹介しておく。






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