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2013年10月12日土曜日

Piano Lesson:和音の弾き方:応用

前回に続き、第2回目「和音の弾き方:応用」編(↓)。


「ヴォイシング」の上級編である。


まず、「マイミング」という方法が紹介される。これは、キーの表面に指を触れるだけで、押さないし音も出さない(当然出ない)やり方である。

練習方法としては、右手のトップラインと左手のボトムラインだけ、音を出して弾いて、他の音を「マイミング」で練習する。和音もアルペジオもキーの表面に触れるだけである。(実際にやってみると難しい…)


次に「リーピング」の練習。一つの和音から遠く離れた和音に確実にジャンプ・着地するための練習である。練習は三段階からなる。

まず「クイック・カバー」というやり方。最初の和音を押さえた状態で、次の目的の和音をイメージしてキーを見る。準備が出来たら、すばやく直接、目的の和音に手・指を移動させる。

このとき、移動先はマイミング状態、つまりキーの表面を触るだけにする。その状態で、きちんとそれぞれの指が正しい位置に来ているかチェックする。


それが出来たら、「スプリング・ボーディング」という練習に移る。

これは、最初の和音を少し勢いをつけて弾いてバネにして、次の目的の和音を弾く練習である。最初の和音を弾く前に、キーの上に指を置いた状態で、目的の和音をイメージしてから始める。

さらに精度を上げるために、「セレクティブ・ランディング」という練習方法がある。

これは、目的の和音の中からいくつかの音(組合せは色々)を先に弾いて、他の音を続けて弾く練習である。例えば、白鍵だけ先に押さえて、そのあと黒鍵を加えるなど。


次に、同じ和音繰り返しの練習。

同じ和音を弾くときに、指を最後まで上げずに(ハーフウェイ・リフト)、つまりキーを一番上まで戻る前に、次を弾くやり方である。この方法で響きが柔らかくなる。

このとき、ある程度手首・指はしっかりしている必要がある。

また、もっと速い打鍵の場合、弾く場所を外から内側(手前から向こう側)にずらしながら弾くとうまくいくようだ。


最後に、力まずに強い和音を弾くやり方が二つ紹介されている。

一つ目は "shove"(強く押す)。キーに指を乗せた状態から、ピアノを一気に向こうに押しやる感じで弾く。このとき、背中・肩からの力を一瞬で指に持ってくるが、キーが底に着いたらすぐ脱力(switch off)することが重要である。

二番目は"grab"(握る)。キーに指を乗せた状態から、手を自然に握るような動作で一気に弾く。この場合も、キーが底に着いたらすぐ脱力することは同じである。


これらの練習は繰り返し行うことが大事だと、講師が言っていた。ごもっともである。でも、なかなか大変なんだよね…(^^;)。ではまた。



【関連記事】
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