ページ

2013年10月10日木曜日

Piano Lesson:和音の弾き方:基礎

"Pianist Magazine"という雑誌が提供している動画から、「ピアノ奏法」に関連するものを一つずつ簡単に紹介していく。

今日は、その第1回目で「和音の弾き方:基礎」編(↓)である。



最初は「タッピング・エクササイズ」という、和音の弾き方練習法である。これは、和音練習の基本であるらしく、上級になっても使える練習法であるとのこと。(ちなみにこのシリーズは中級向け)

やり方は(動画を見てもらったほうが分かりやすいが…)

  1. コードを弾いたまま指をキーの底に押さずに置く(英語で"rest")
  2. すべての指を置いたまま、各指を順番に一つずつ弾く(音を出す)
  3. さらに、任意の指2本や3本で同じように弾く(各種組合せで)

という感じである。これで、指の独立性が増す。


弾くのは3回で実演しているが何回でもよい。毎日違うパターンでやるとよいようだ。

実際にやってみると、弾く指以外をキーの底に「力を入れずに置く」ことが結構むずかしい。それと、予想できたことではあるが、薬指で弾くときはかなりきつい。

まあ、練習なので、繰り返しながら少しずつ出来るように頑張るしかないのだが…。


次に「タッピング・テクニック」。これは、一番上の音を強調する練習。

やりかたは、和音を弾いた後、一番上の音だけを繰り返して弾く(タッピングする)。このとき、上の音は強くテヌートで弾く。それ以外の下の音はキーの底に置いたまま。

そして、その逆。つまり、和音を弾いた後、下部の音だけを繰り返し、柔らかくスタカートで弾く。最初の和音を弾くときも、一番上の音だけ強く弾くようにするのだろう。


一番上の音を際立たせることを「ヴォイシング」というらしい。そのもう一つの練習方法は次の通りである。

まず、一番上の音だけ弾いて、次に他を無音または小さな音でで弾く。次に、一番上を除いた音を無音または小さな音で弾いて、次に一番上の音をはっきりと弾く。

これが出来たら、普通に全部の和音を弾く練習をするが、このとき一番上の音をフォルテ、他はピアノで弾く。


最後に「プログレッショナル・コード」、連続する和音の練習である。ここでもヴォイシングが主眼になる。

最初にトップラインの音だけを弾く練習。指使いは全部の音を弾くときと変えないこと。なので、5の指の連続などになる。そして、これは強くはっきり弾く。

次にボトムラインだけをソフトに弾く練習。それから「トップ+ボトム」で練習。

そのあと、「ボトム+ミドル」を非常にソフトに弾く練習、「ミドル+トップ」でトップラインを際立たせる練習。そして、やっと最後に全部の音で弾く練習。


さらに、連続和音の練習にも「タッピング」を取り入れることもできる。例えば、トップ以外の「ボトム+ミドル」だけをソフトにタップしながら連続和音を弾く、等である。

いや~、大変な練習である。これが全部できたら、シューマンみたいな和音の連続の中でメロディーが歌うような曲も美しく弾けるようになるのだろう(と思う)。しかし、道遠し、である…。



【関連記事】

0 件のコメント:

コメントを投稿