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2013年4月15日月曜日

読書メモ:からだで変わるピアノ

2度ほど引用させてもらった本の読書メモである。今のところ、この本の内容が自分自身に一番ぴったりくるし、納得できるものである。自分用に気になったところだけメモしたものなので、ご参考まで。要約ではないのであしからず。

『からだで変わるピアノ』(宇治田かおる著、春秋社、2011年)




1.ラクに弾くために

  • 内部の感覚「今の弾き心地」に意識を向ける→良いのは「ラクに弾ける感覚」
  • 弾き心地を悪くしている理由
    ①実力不足→ゆっくりあせらず
    (「実力」=身体の動きの精度とそのコントロールの仕方)
    ②弾けなくさせている原因がある:力の入れすぎ、無駄な動き
  • 「基礎」=「自分に合った自然な弾きかた」→「身体の使い方」


2.いつも確認したいこと

  • 見かけより「中身」:筋肉の状態や感覚(やわらかさ、動き)→自由なコントロール
  • 重みの移動は歩く感覚、何もしてないように「弾いてないみたい」な感覚
  • 力みの原因(構える)
    ①複雑でむずかしいもの、もっと速く、間違えないように、
    ②音量や音質に注意、次の音探す
  • 指で鍵盤を押さえたまま、手首を柔らかく動かしたりまわしたりできるように
  • 「支え」とは柔軟性と動きのエネルギーによってできるもの→動き続けること


3.自然な身体の使い方

  • 椅子との接点に意識を置いて腕を上げる(首・肩・背中を力ませない)
  • 自由に動かせる、柔軟性のある、正しいタイミングで弾ける指(ゆっくり弾ける)
  • 肩・肘・手首を柔らかく使って、鍵盤に触れる指先の感覚を鋭敏に感じる→鍵盤の底にぴたっと吸い付く、押しすぎない


4.テクニックは助け合い

  • 身体全体を協力的に使う、感じる
  • 手首はリーダー:ふわっと何かに釣り上げられるように
  • 腕は前に出す(思ったより前に)
  • 肘は何もしない、受動
  • 息をする


5.弾けない原因を取り除く

  • やっているつもり、やってないつもり(癖)


6.音楽と向き合う

  • 音楽を生き返らせる
  • 音楽的な心地よい刻み:拍を使って、音の間を感じて
  • 書いてあるように聞こえる演奏を(自分が感じるようにではなく)
    ※プロ:書いてある通りに弾かないけれど、そのように聞こえる弾きかた

7.ピアノとの良い関係

  • 響いてもらう・響きを待つ


8.練習の取り組み方

  • 簡単な曲で動きの経験を
  • エアピアノ
  • 肩から指先まですべての関節を同時に動かす練習
  • さかさま練習法
    ピアノ⇔フォルテ、速い⇔遅い フレーズを歌わせながら


9.練習の順番

  1. 譜読み→曲を知ること
  2. ①柔らかい音で、一定のリズムで、通して、指が迷わないで
    ②強弱や表情はつけない、目の力も抜く→ふわっと眺めるように
  3. テクニック的な練習
    速度・音色・タッチ・強弱 →部分練習
  4. 音楽的なアプローチ
  5. 仕上げ



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