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2023年3月5日日曜日

もう一人のブルグミュラー Norbert Burgmüller のピアノ協奏曲がいい ♪

日本で「ブルグミュラー」と言えば、ピアノの「25の練習曲」を作ったフリードリヒ(or ヨハン)・ブルクミュラーだが、ヨーロッパでは父のフリードリヒ・アウグスト、もしくは弟のノルベルトを指すことが多い…そうだ。

弟のノルベルト・ブルクミュラー(Norbert Burgmüller、1810 -1836 ↓)は、26歳で夭折しているが、才能を感じさせるいくつかの作品を残している。




ちなみに、父親のフリードリヒ・アウグスト・ブルグミュラー(Friedrich August Burgmüller、1760-1824)はピアニスト、指揮者で、デュッセルドルフ市音楽監督を務め、"Lower Rhenish Music Festival"(ライン音楽祭)の立ち上げにも貢献した人だ。


ノルベルト・ブルクミュラーはシューマンと同じ 1810年生まれ、一つ年上のメンデルスゾーンとも親友であった。

シューマンは、ノルベルトの死に際し「シューベルト(31歳で死去)の早世以来、ブルグミュラーの早世ほど悲しいことはない」と語り、その早過ぎた死を悼んでいる。また、第3楽章まで作曲中だったノルベルトの『交響曲第2番』を補筆・完成させている。

また、メンデルスゾーンはノルベルトの死を悼んで「葬送行進曲 Op.103」(吹奏楽曲)を書いた。この作品はノルベルトの葬式の際、演奏された。


残された主な作品は、2つの交響曲(op.2、op.11)、1つのピアノ協奏曲(op.1)、4つの弦楽四重奏曲、1つのピアノソナタ(op.8)など。

その他のピアノ曲には、ワルツ、マズルカ、ポロネーズ、ラプソディなどがある。また、「クラリネットとピアノのための二重奏曲 変ホ長調 op.15 (1834)」は比較的よく演奏されるようで、YouTube にはいくつかの音源がある。

参考:✏️ノルベルト・ブルグミュラー(Wikipedia)


YouTube にあるものをいくつか聴いてみた。思ったより沢山の音源があることに驚いた。

一番気に入ったのは、ピアノ協奏曲。とくに、第2楽章はピアノとソロのチェロとオーケストラのアンサンブルがとても美しく、ちょっとボリューム感のある室内楽を聴いているようだ。秀逸と言っていいと思う。


ピアノソナタもいい感じの作品。この先(第2番・3番・…)も聴きたかった…。



交響曲は、ちょっとだけ聴いてみるつもりで聴き始めたら、結局最後まで聴いてしまった。強烈な個性があるという訳ではないが、何だか自然に心に伝わって来る何かがある。2つともいい作品だと思うが、個人的には第1番の方が好きかも ♪




その他、聴いた曲。クラリネットとピアノの二重奏曲。



メンデルスゾーンが、ノルベルトの死を悼むために書いた葬送行進曲。



なお、ブルグミュラー(兄)を調べているときに見つけた記事(↓)に、弟のノベルトのことについてもちょっと興味深い話が書いてあったので、一部引用させて戴く。


…Apple MusicとSpotifyで、Norbert Burgmüllerを検索してみました。ブラームスやシューマンの曲と一緒に入ったコンピレーション・アルバムの他に、なんと4枚ものノベルトの名前を冠したアルバムが出ていました。最も新しい『Piano Sonata, op.8』は2018年のリリースです。他のアルバムも2010年以降のもので、内容はピアノ協奏曲や交響曲1番、2番など。ちょっと驚きました。もしかしたら、日本以外の国では、ブルグミュラーと言えばノベルトの名がまず出てくるのかもしれません

…これは、あとで調べてみなくては…(^^)♪



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